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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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あれから1年

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ちょうど去年の今頃でしたね。

メイウェザーと那須川天心のエキシビション・マッチに話題沸騰だったのは。あれから1年経ってみてこのエキシは一体何を残したのか?

引退してたとはいえ、リング上で動くメイウェザーを観れた以外は何も残してない様に思います。あれだけ騒がれてた天心のボクシング転向話もすっかり鳴りを潜めてしまいましたしね。

今さらながらですが、那須川天心のポテンシャルは言うまでもなくキック、またはその類似ルールで最大限に発揮される様に思います。

例えばMMAならば攻撃手段をつけ足していく競技なので今までの技術や能力をアジャストして対応していくわけですが、ここらへんの能力はやはり高い。本格的に取り組むなら話は別ですが、微妙な相手には完勝出来てるのは過去のRIZINでも証明済み。

多分、首相撲や肘有のムエタイ・ルールでも十分に対応出来るでしょう。

対して攻撃手段が減じられる競技では今まで出来た事が制限されるのでそれなりの対応は出来てもエキシビション以上の事を行うには不安も残ります。亀1とのスパーなど参考になりません。

中谷正義が去年だかにSNSでミット打ちの映像を観て重心の件を言われてましたが、キック畑出身者の共通の癖の様にも感じました。

瞬間的な動きやコンビネーションで目を見張らせても限られた攻撃手段で相手を切り崩す事に関してはどうなのか?体重差があったとはいえメイウェザーの圧力に手詰まりになってしまったのを観ると、かなり不安になりますね。正直、日本ランカーとやって勝つ図が想像できない。

確かにスパーでは尾川やリナレスと五分に渡り合ってる映像も出てましたが、あれはあくまでもスパーであって試合でない。ガチでやっても相手は試合ほど圧力をかけてこないでしょうが、試合になると話は別でしょうしね。

 

ボクシング・ファンとしては他の競技の選手の本格参戦はウェルカムです。かっての三浦広光みたいに一から真筆にやってくれるなら歓迎です。ただ、単に自分達の箔付けのためにボクシング転向を謳うなら、まずは今のキックの道を極めて欲しいです。海外でアンダードッグ相手に勝ち星を積みかねる路線になるのならばボクシングに来なくてもいいです。今、天心がボクシングに接近してもお互いに不幸な未来しか見えません。

残念ながら1年経ってそういう現実が見えてしまったというのが自分の感想です。

 

 

 

 


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