協栄ジムが協会に休会届けを出されたそうです。
かっては何人も世界王者を抱えた名門ジムでしたが、その一方では数多くのスキャンダルを誘発しました。その真実は闇の中でもある毒入りオレンジ事件や協会分裂騒動、西城のキック転向・・・そして亀田騒動。勿論、功の部分としてはロシア勢の招聘とプロ転向等かな。
渡嘉敷、鬼塚等は疑惑判定の誹りを受けましたが、渡嘉敷はマデラ1、鬼塚は林在新との試合が擁護できない位の内容でしたが、他は接戦であっても疑惑とはまでは言えなかったと思います。鬼塚vsタノムサク1に関しての見解は以前に書いた通り。
先代の会長のやり方は良くも悪くも強引。波風を立たせて業界をざわつかせますが、それが神風になることもあれば害風になることもあり、功罪あったということでしょうか。
2代目は時代の趨勢もあり、数年は堅実な歩みを見せましたが、やはりあの一家を引き入れたのが終わりの始まりだったとしか思えません。当時から既に先代の負債もあり、財政面の問題もあったので一時的には潤ったのでしょうが、劇薬は副作用も強かったのは衆知の通り。アレに手綱をつけられなかったのは失敗でしたね。
功の部分で言えば、旧ソ連の招聘はまさに偉業。ユーリやナザロフ、ヤノフスキーのファイトを日本で観られたのは大きい。欲を言えばユーリ以外をもっと日本に定着させたうえで海外ビッグマッチ路線が築けてたらと思います。今でいう帝拳のリナレスみたいな感じが理想ですね。
時代的に難しかったのでしょうけど・・・
あとは時代的に馬亀一家の割を食わされたわけですが、坂田やサーシャの様な選手をもっと売り出せていたらなと思います。
特にサーシャを世界に挑ませることが出来なかったのは残念。
佐藤修の世界奪取後の発言に端を発する様に某宗教との関わりもあまりいいイメージが無かったですね。信仰は自由ですが、広告塔みたいな発言は軽率に過ぎますし、強制的に信仰を押し付けて選手が辞めた一件はあまりにも酷い。
今後、協栄の名前を使用することが出来ないとのことですが、どちらにしても再開するならば、新しい会長と経営者でイメージを一新するしかないでしょう。協栄ジムの名前が消えるのは寂しいけど、現在のボクシング界においてその役割は一旦、終えたものだと思います。
ネガティブな記事なのでコメント欄には良い思い出を是非。