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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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ヨネクラ閉鎖によせて

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自分がボクシングを見始めたころは大手として帝拳、協栄、三迫、ヨネクラががぷり四つという感じでした。

それぞれがテレビ局と密接な関係で定期放送を持っており、深夜中継ながらも当日の試合がその晩には放映されるのだから、いい時代ではありましたね。

そして、時は流れ、協栄は見る影なく、国際や沖といったところは閉鎖し、そしてヨネクラも閉鎖の話が聞こえてきました。一番の理由は米倉会長がご高齢で体調の問題なので仕方ないことですが、時代の栄枯盛衰を感じて寂しくなります。

 

ヨネクラといえば、アマとの繋がりが深かったり、練習が空手等の様に一斉に始まるマス・トレーニングの徹底等、独特のイメージがありましたね。特に一時期は練習生が多く、アマ実績がないとトレーナーに目もかけられない状態だったために畑山や魔娑斗が別のジムに移籍したという話もあります。

反面、大橋や川島など、目をかけた選手は会長宅へ泊まり込みで徹底管理したという育成法もあり、そこから多くの名王者、名選手が輩出されました。

そんなジムからエリート・キラーとして古城賢一郎みたいな選手が生まれたのも面白い話です。

ガッツ石松もキャリアからするとエリートというわけではないのでジム内でのエリート育成に対する反発心が功を成し遂げる原動力になったのかもしれないです。まさに人、そして場所に歴史あり。

今後は大橋ジムや川島ジム等、かっての弟子たちがヨネクラ・イズムを引き継いでいくことになるのでしょうか。米倉会長もジム閉鎖後もご健勝でいて会場に姿を見せ続けて欲しいものです。

 


巨人の忘れ物

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ジョシュアvsクリチコはリアル・タイムで見ることが出来ませんが、久々に世界ヘビー級タイトルマッチとしての権威を感じさせる試合です。

クリチコは負けたら引退という選択肢が浮かぶでしょうが、結果如何に関わらず、対戦させたい選手がまだいます。

ですんで、負けても引退はちょっと待ってくれないか?

 

1.タイソン・ヒューリー

 

 

※再戦が実現しなかったのはヒューリーの心の弱さゆえ。

それだけにクリチコと戦う前に勝負は決まってたのかもしれないが、

実際の試合ではクリチコが負けてるだけに雪辱したいところか。

巨体の割に器用な面を持つヒューリーを仕留めることが出来るか?

 

2.デオンテイ・ワイルダー

 

 

 

※ポテンシャルはヘビー級随一。荒く力強いところが魅力でもあり、また欠点でもあり。故郷に閉じこもって防衛戦を重ねる時期は過ぎたはず。他の王者に通用するかどうかまずはお手並み拝見。

 

ルイス・オルティスは試合も面白いし、体形に似合わずスキルフルではありますが、上記2人に比べてクリチコに勝てる図が思い浮かばない。

引退した選手であればニコライ・ワルーエフ戦が実現しなかったのは残念だが、フェイス・オフが一番盛り上がるんだろうな。試合は塩分が高めの塩試合になると予想。

ジョシュアに勝てば次の話はクリチコにも出てくるでしょうけど、それも複雑ですね。引退にしてもやり残した相手がいなくなるまで戦って欲しいと身勝手に思ってます。

ジョシュアvsクリチコ雑感

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凄いものを見てしまった。

 

 

ヘビー級の世界戦でこれだけ試合前から高揚感に苛まされたのはいつ以来か。ホリフィールドvsレノックス・ルイスかまたはvsマイク・タイソンまで遡らねばならない。

クリチコの試合だと2011年のデビッド・ヘイ戦かなあ。しかし、ウラジミールの一方的な試合になるかもなと思って、そうなってしまったから、試合後も余韻を楽しめるものではありませんでした。

ジョシュアの前評判は高かったけど、ここまで試されてない印象もあったのでクリチコの経験値を買ってクリチコ勝利と読んでいたのだけど、外れましたねえ。

5Rにジョシュアがダウンを奪ってから、逆にスタミナ切れを起こしたみたいでクリチコの猛反撃で一転ピンチというシーンでは、やはりクリチコの方が修羅場を潜ってるなと思いました。

そして6Rのクリチコの右でジョシュア、ダウン!

正直、ここで終わってもおかしくなかったですが、この後、上手くダメージの回復を図りながら凌ぎ切ってしまうのがジョシュアの若さであり、強さです。

そして運命の11R。あのジョシュアのアッパー。あれで実質勝負は決まったのではないか。クリチコが油断してたのかはわからないが、その瞬間を呼び込むということはジョシュアは「持ってる」のであろう。

しかし、クリチコも41歳という年齢を感じさせないボクシングを披露した。あれだけボディワークもフットワークも使って軽妙に動くクリチコは2004年以前のボクシングに戻ったかの様だ。

もともとコーリー・サンダースに敗れた時に、当時はガス欠癖があったのはその体格を動かすエネルギーの消費が早いためと言われた。だから試合スタイルは慎重になる。

しかし、この日は自身が迎え撃つ立場でなく、攻め入ってく立場だったので敢えて、アグレッシブな試合スタイルに変換したのではないか。

結果として好試合になったわけですが、前記事にも書いた様にウラジミールはまだまだ老け込む年齢ではない。せめて、ワイルダーやヒューリーとの戦いは実現してくれ。まだまだ引退云々とは言えませんね。

 

 

茶番(笑)

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AbemaTVの亀1の企画、予想通りというか、見事な逃犬っぷりですね。

引退した後も相変わらず、ボクシングを冒涜する彼らを見ると、素人に勝って欲しいなと思います。ま、亀だから買ってるかもしれませんね(笑)。

しかし、他の格闘技からこれだけ名乗りが上がるとは思いもしませんでした。よほど嫌われてるか、舐められてるのか?一応引退した身ではあるので、現役のボクサーは対象外なのは仕方ない。他の格闘技選手でも現役のプロ選手相手だとボクシング・ルールでも負ける確率は高いので天心とかが省かれるのはまあ、苦笑込みだが理解できる。亀田だものな(笑)。

じゃあ、元・選手はどうなのか。これもダメだってよ。

ホストとか元暴走族とかそんなのでなくてさぁ、もっとわかりやすいアスリートとやってくれよ。芸能人でもいいからさ。

テレビの企画で格闘技経験ある男性芸能人とスパーリングしたRENAの方が全然、度胸があるし、肝が座ってますね。しかも相手を凹にしたし。

本当ならこれは公開道場破りともいえる企画だが、そんな切実感がないのは出来レースだからなのかもしれない。こんなことしなくても君たちがいなくなることがボクシングの素晴らしさを一番知らしめてるということを理解した方がいいんでしょうね。

 

 

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今年のGWは1日にミドル級の統一戦があり、8日にも藤本のOPBFの防衛戦があるものの、やや静かな印象を受けます。

それでも大なり小なりの興行が全国にあって6日にはWOWOWでカネロvsチャベスJRがあるのでじわっと盛り上がってます。

20、21日みたいに有明連戦&田中の名古屋防衛戦みたいな一極集中は相変わらずですけどね。ま、毎年の大晦日界隈に比べればかなりマシに思えます。

ただ、2日間で6つの世界戦をやらなければ大会場で興行を打てないというのは、考えものでは。これは、4団体認可による弊害というか、承認量ばかり取られて身が出ないということにもなりかねない。

テレビに切られれば、この興行形態は瓦解してしまうでしょうし。

やはり、タイトルマッチにこだわらない集客が出来れば、それに越したことはないですよね。

 

例えば王座を賭けないで日本王者と日本人東洋王者の対抗戦シリーズとか。

小西vs京口、赤穂vsジョンヤップ、久我vs大竹、坂vs竹中、尾川vs伊藤、西谷vs中谷、西田vs太尊・・・とかね。

まずは既存のビジネス・モデルに拘泥せず、いろいろ模索していく姿勢が必要だと思います。権威や歴史がボクシングに比べて劣ってる他格闘技はそのあたりは貪欲に実験を繰り返してるのでボクシング業界もチャレンジをしてみる必要性はあるのではないでしょうか。

男子三日会わざれば括目してみよ。

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20、21日の有明連戦が近づいてきました。

世間的には村田の試合が注目されてるみたいですが、個人的には20日のファン・エルナンデスvs比嘉大吾に一番注目してます。

デビュー以来12連続KO勝ち。日本人との対戦は少ないものの、敵地タイでのユース王座獲得とジム・メイトである江藤兄と激闘を展開したディアレをKOしての東洋戴冠。比嘉に関しての期待はいやがおうにも高まります。

しかし、今回注目は王者であるエルナンデス。井岡に負けた後に勝ち星を積み重ねて、フライ級での王座獲得は見事です。しかも敵地タイでの圧勝劇。ミニマム時代の物足りなさは微塵も感じられません。

 

 

 

比嘉は体勢を低くして、相手の内懐に潜り込み、ボディを中心にして切り崩すスタイルです。対してエルナンデスが王座獲得したナワポーンとの試合で見せたアッパーは潜り込んでくる比嘉に有効な武器として機能しそうです。切れ味パネェし。

比嘉の12連続KOの強打もアジア圏で形成されただけに世界戦みたいな舞台で通用するのかという懸念もあります。

比嘉のパンチはアジア圏を超越したものになるのか、それともエルナンデスが世界との差を見せるのか。興味は尽きません。

勢いに任せた挑戦者に世界を獲ってもらう期待がある一方で、そんな簡単なものではないんだよとエルナンデスにレッスンして欲しい気持ちもあります。

メキシカン対決雑感

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カネロvsチャベスJRを観ました。

同時期にデビューし、同じメキシカンということで当初は何かと対比されることもありましたが、階級が離れ、やがてそれぞれの道を行くにしたがって対比されることも無くなってきた様に思います。

コンスタントに試合を行い、慎重ながらも対戦相手の質を上げて自身のステージを高めてきたカネロとムラッ気からコンディション調整から仕上げねばならないチャベスJRとでは才能以前に姿勢の時点で差が付いてました。ありていに言って積み上げたものの厚みが違う。

 

スピード・スターのアミール・カーンにはパワー重視のドスン・パンチで攻め落としたカネロですが、パワー・ファイターのチャベスJRにはスピードとキレで勝負してまるでレッスンを施すかのよう。

タフなチャベスJRからダウンを奪うことは出来なかったものの、実力差を見せつけての完勝でした。

何より硬軟自在なカネロに対して愚直に前進するだけのチャベスJRではボクシングの幅が違い過ぎる。

ライバル対決や夢の対決はお互いのキャリアや価値が成熟したときに対戦すればいいケースもあれば、キャリアの途上でこそ実現するのがベストなときもあります。今回は明らかに後者だったので、2010年代前半に実現してたらもっと競った試合になったかもしれなかったですね。

ユーリvs渡久地もロイ・ジョーンズとバーナード・ホプキンスの再戦もそういう印象を持ちました。それも巡りあわせなのかもしれないですが・・・


ブランクがスターを壊す

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ユリオルキス・ガンボアが久々に試合を行いました。

かってサイクロンと呼ばれた圧倒的な攻撃力は相手を止めるまでに至らず、アグレッシブな試合スタイルは相手に隙を与えるだけ。

結果、カスティジャノスに完敗。往年の面影は無くなってきてます。

 

 

肉体的な限界、モチベーションの枯渇等を理由に引退したボクサーがリングに上がる場合は往年の輝きを取り戻せないことはわかります。

一度は現役を降りることを決意して、そこで終わったからです。

しかし、引退を明言せずに1年、2年と試合を行わなかった(行えかった)場合は微妙です。

そこでまだ終えてないから、気持ちはオンのままですが、肉体がオンを継続するのは試合が無いと難しい。今回のガンボアがそれに当たるし、マイキーは何とか持ち直したということでは稀有な例かも。

我が国でもその進退が微妙な例としては内山がいます。

去年の大晦日からまだ半年経ってないものの、進退も明確でない。

同僚の河野が早々に現役続行を宣言したのと対照的です。

王者として防衛を重ねてるときの半年と今の宙ぶらりんの状態での半年では気持ちの点からも変わってきそうで不安もあります。

引退宣言しても予想以上のコンディションを維持したパッキャオの例もありますし、内山に限ってはガンボアの轍を踏まないと思いますが。

 

三羽烏か四羽いたのか。

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どうでもいい事なんですが、たまに考えることがあります。

昭和の三羽烏といえば

①ファイティング原田②海老原博幸③青木勝利なんですが、

平成三羽烏は私の見立てと違う意見を主張する方もいます。

ま、自分が考えてたのは

①鬼塚勝也②ピューマ渡久地③辰吉丈一郎なんですけど、③または②に川島郭志を入れる方もいます。渡久地が世界を獲れなかったことを考えると、鬼塚、辰吉、川島なんでしょうし、辰吉が大阪から出てきて彼だけが新人王を経験してないことを考えると鬼塚、渡久地、川島を主張する方もいます。どうでもいいことなんでしょうが、どうでもいいことに拘るのがマニアという人種の方々でして・・・

本当はボクシングはリングの中で序列をつけてしまうのが一番いいんですよね。それだけに昭和の三羽烏は明確にランクが付けられます。

原田>海老原>青木ですね。原田vs海老原と海老原vs青木の映像は見つかりませんが原田vs青木はありました。

 

 

おまけ

 

平成三羽烏はほとんど直接対決が無かったのが悔やまれるところです。せいぜい渡久地vs川島が東日本新人王決勝でやったくらいですしねぇ。鬼塚vs辰吉が究極対決でしょうが、確か週刊誌で鬼塚について聞かれた辰吉がリップ・サービスし過ぎて先代の金平会長の怒りを買って、吉井会長が謝罪したこともありました。まあ、それが無くても実現は難しかったかもしれませんが・・・

平成の序列は・・・難しいですね。実績では川島>鬼塚>辰吉>渡久地かな?人気では辰吉>鬼塚>渡久地>川島になるのかな?

皆さんの見解はどうですか。

 

ヤファイvs村中雑感

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ようやくyoutubeで鑑賞。試合を観て思ったのは、日本人が敵地で敗れる典型的なパターンではないかということ。

具体的には

①序盤、相手の出方を慎重に伺って、先手を取られる。

②中盤、何とか前に出て手数を出すが、的確性で劣る。

③終盤、必死に前進するが、強振単発。逃げ切られて終了。

 

序盤、3Rまではヤファイがフルマーク。4,5と反撃を開始した村中ですが、リーチも長くないし、もとよりジャブを打つ選手でないため、自分の距離に入らないと手が出ない。そのためロングからのヤファイのパンチでグラつかされ、内懐に入られ、ボディやアッパーを食らうパターン。何度かヤファイを捕らえかけてもサイドに回って逃げられてしまう。

柔らかく、バックステップを交えつつ、時にはリングを丸く使いながら戦うヤファイに比べて、村中は硬く、単調に見える。動きが直線的というか。

海外で戦って、善戦すれば賞賛されるのは結果と内容が伴ってこそだと思います。特に今回はスポットで観れば、村中も見せ場を作って善戦したと見られるのでしょうが、それではベルトは奪えない。

私的採点は甘く見積もって116-111、5差ヤファイ。

この点差が技術や勝つ気持ちの差ではないでしょうか。

海外で挑むなら、国内以上の勝つ気持ちを見せて欲しい。平仲とか柴田、上原等のように。

 

私が叔父さんになったら

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先日、久々に井岡叔父が柳明佑から世界王座を奪取した試合を観ました。井岡がもっと左で圧倒してるかと思いましたが、思いのほか柳もロングからのフックを当てており、競ってる印象。

それでも井岡の勝ちは揺るがないでしょうが。

 

 

この時代、一般人にも知名度があって人気を博したのが辰吉。

鬼塚は翌年のタノムサク1で良くも悪くも知名度が広まってしまいました。疑惑判定の負のイメージも大きかったと記憶してます。

井岡は、非力で判定が多い・・・なんか頼りないというイメージが構築されてましたが、これはストロー級時代の名残が影響してたと思います。あとはナパとの3戦でのやられっぷり、不完全燃焼のイメージかな。

 

それでも後年、ボクシング・ファンを中心に井岡叔父の評価は低くはないと感じます。結果として3階級制覇はならなかったものの、強い王者に挑み続けたこと、そして何よりも柳からの勝利。

極論すればたった一試合がボクサーの印象を変えることがあります。

対して甥の方はロマゴン戦回避のイメージが色濃く残ってます。

今後はフライ級で防衛を重ねようが、4階級を制覇しようが、あのとき、あのタイミングでの対戦を回避したという事実は陣営が思った以上にのしかかってきます。

3階級制覇を最初にかけたアムナット戦での黒星、あそこで初黒星を献上するくらいだったらロマゴンとやって結果、負けたとしても失うものが少なかったのではないか。

結果論ですが、策を弄するとロクなことにならないことの証左にもなってしまった様に思います。

確かに井岡のボクサーとしての資質や評価は叔父よりも高いかもしれないが、ファンの信頼や記憶に残るという点では足元にも及びません。

それはプロとしてプライズ・レス、お金で換算できない大事な部分。

 

せっかくレベコに連勝しても正当に評価されないのは、やはり、陣営のしたたかさというか、計算高さをファンが敏感に察してるからだと思います。

今の叔父と同じ状況になったとき、叔父と同じ評価を得られるのか。

井岡に求められてるのは万人が納得する強豪とのヒリヒリする様な試合です。一度失った信用を取り戻すのはかくも大変なものですね・・・

それ、本当に必要か?

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最近、日本王座にも暫定王座が設けられる機会が増えてきた様に思います。何らかの事情で発表してたタイトルマッチが流れてしまった場合の補填処置としてはやむを得ないと思いますが、少し不安もあります。

①暫定王座は正規王者として将来の記録にカウントされるのか。

②正王者が防衛期限を守れない段階で返上が筋ではないのか。

③次期挑戦者決定戦ではダメなのか。

 

それと一番懸念されるのが、暫定王者がそのまま防衛戦を行ってしまうこと。有耶無耶のうちに王者が変わってることですかね。

幸いにして日本王座に関してはその例は今までなく、暫定王者は次戦で滞りなく正王者と統一戦を行うことが多いです。

しかし、世界王座の権威失墜の一因としては暫定王座の乱立があります。正王者が復帰しても統一せず、別々に防衛戦を行うとかね。

 

現在、国内でユースとWBOアジアを認めた段階で暫定みたいなものですから、こんなことを言っても詮無いことかもしれません。

しかし、日本王座はある意味で世界王座以上にボクシング・ファンの聖域でもあるのです。渡辺体制になってあらゆるものがなし崩し的にナァナァになってる印象があります。

こんなことだから、せっかく選手が頑張っていい試合しても客足が伸びないんじゃないですかね?茶番の1000万スパーを褒めたたえる前にやるべきことはたくさんあると思うのですが。

体重超過を考える

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今日、個人的に最注目してた比嘉vsエルナンデス戦ですが、冷ややかな目で観ざるをえなくなりました。

理由はもちろん、エルナンデスの体重超過です。4月にタパレスがやらかしており、何か日本のボクシング界が舐められてるみたいで腹立ちますね。

世界的にはかなりの頻度で起こっているこの問題、世界王座の乱立が背景にあるのは衆知の事実です。ここで無理してレコードに傷をつけるよりは、減量から解放されたベストな状態でリングに上がって、試合をして他の団体でチャンスを狙う・・・こんなところでしょうかね。

 

プロ・ボクシングが興行である以上は、試合を中止するという選択を下すのは困難です。グローブ・ハンデや最初から減点ハンデで試合をさせるというのも一つの手法ですが、安全面を重視するという観点からすると体重超過同様に事故の可能性を高めるだけにも思います。

考えられる手としては

①試合の中止→ファイトマネー没収してそれを払い戻しに補填。

②契約不履行に伴う損害賠償の請求。

③半永久追放等のサスペンド実施

なんですが、JBCが行っても、別の国で戦えばいいだけだし、認定団体が行っても別の団体の王座を狙えばいいという考えなんでしょうね。

 

このまま、やり得になってしまうのは口惜しい限りです。

体重別の競技で体重を作れないというのはイロハのイの字が書けないということです。ゴミの様な国内王座を作ったりする前に早急に何とかして欲しい事案ですね。

 

 

村田は何故、負けたのか

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世間的な注目度が大きかっただけに反響もかなりありましたね。

村田vsエンダムの判定結果に関しての議論が賑やかですが、これだけ良くも悪くも世間的な反応があったのは亀1vsランダエタの1戦目以来か。

テレビ観戦しながらペーパー採点してたのですが、私的採点は114-113~115-112の範囲で村田勝利。ただ、実況の雰囲気程は離れてない印象だし、手数の少なさが気になったのは事実。

終わったときの印象は「思いのほか、競ってるかも。」、スプリットになることは想定しましたが、村田の勝ちになるのかなあという程度です。

そして、あの判定ですが、意外性はあったものの、十分あり得るというのは感じました。だから個々で納得しかねる感想を持つ方がいるのは十分理解できるものの、不当判定とまでは言い難い。

まず、有効打>手数>リング・ジェネラルシップというのがおおまかな採点の優位性を示すものですが、AとCでは多少の見方の相違があるのは否定できない。

この日の流れとして、意外と重要だったのは、比嘉vsエルナンデスの4Rまでの途中採点。比嘉がダウンを奪ったものの、途中まで2-1でエルナンデス優位でした。

つまりはダウンを奪ったラウンド以外はすべてエルナンデスと3名のうち、2人までが判断したということ。ここがポイントでないのか。

比嘉もジャブをせわしなく出すタイプでなく、圧力かけて一気に強打で仕留めるタイプだけに、このスタイルではラウンドを取りにくいということが示唆されてる。

WBCであってもこういう内容になったのは重要かもしれない。

比嘉は結果、KOで試合を仕留めたものの、今後の防衛戦で倒しそこなった場合に今日の村田みたいな形で王座陥落の可能性は十分にあり得るかも。

さて、村田。

過去、様々な企業からサポートを受けてキャリアを積んできた村田のボクサー人生のある意味、集大成でもあり、陣営には敗北という選択肢はあり得なかったはず。

だからこそ、一時期、傾倒してた左ジャブを使うスタイルでなく、自身のストロング・ポイントを打ち出した、ゴリゴリしたファイター・スタイルを選択したのだろう。これはある意味で成功したが、ある意味で失敗したことになる。

エンダムとの比較で強さを押し出した点では成功と言えるだろう。

足を使ってせわしなく手を出すエンダムと左を差し合い、足を使うスタイルで勝負するとスピードに翻弄される不安がある。

だから圧力をかけて削っていくスタイルが奏功した。3Rまでの手数の少なさが4Rのダウンを呼び込んだ部分も多分にあるのではないか。

 

逆にこのスタイルだと手数が出ず、自分の距離になるまでパンチが打ちにくいので、有効打が打ち切れない場合にダメージが無くても、失うラウンドが出てくる。

ガードの上からでも叩いてればポイントになるのかという意見があったが、村田が空振りを繰り返すか、手を出さなければ、ガードの上からでも当たったパンチが優先される。ましてラウンド・マスト。

微差でも10-9をなるべくつけるのは世界の趨勢。

本田会長ははやる村田を抑えたみたいだが、やはり遮二無二ポイントを取りに行く姿勢は必要だったかもしれない。最終ラウンドのエンダムの戦い方は明らかに勝ってると思う選手が見せる逃げ切りにも見えたので、そういう意味ではエンダム陣営の方がポイントを正確に把握してた様にも見える。

こういう試合だと、見る人によって感想はまちまちだし、いろいろな意見があると思うが、短絡的な結論を出す前に音を消したりとか、見る角度を変えて何度でも見直して検証すべきではないか。そういう掘り下げ方をするのもマニアの楽しみとは言えませんか。


ボクシング・ファンは井上尚弥に夢を見るか

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20、21日の有明連戦の興奮が冷めやらないですが、その中でも予想通りに井上尚弥が圧倒的な強さで王座を防衛しました。

ただ、テレビ画面から見ても前日との比較で会場がガラガラなのは見て取れますし、何というか、90年代にタイソンの前座で防衛戦を重ねていたリカルド・ロペスの境遇を思い起こします。

もう井上をこういう環境で試合させることは罪ではないのか。

有明コロシアムという箱を一杯に出来ないのは陣営の営業力や井上本人の世間に対する浸透度等の結果ではあるものの、井上程の資質を持つ選手に超満員の会場で試合させられないのは、明らかに何か間違ってる気がします。

やはり、対戦相手の選択。ビッグマッチの提供を早急にお願いしたい。

実力差の明白な相手と防衛戦をいくらやっても、世間は見向きもしない。では、誰とやればいいのか。

 

①他団体王者との統一戦

・WBA王者のカリッド・ヤファイ、IBF王者のジェルウィン・アンカハス、WBC王者のシーサケット・ソー・ルンビンサイ。4つある世界のベルトをわかりやすく統合していく。ロマゴン戦はこの延長上でもある。

 

②著名選手との対戦

・現在、王座は保持してなくても顔合わせだけで大きな試合になりそうな相手との対戦。

例えば、ローマン・ゴンサレス。カルロス・クァドラス、ファン・エストラーダ等。ロマゴン戦は寝かせ過ぎの感もあるが。

 

③階級アップ、3階級狙い

・Sフライの後はSバンタムに一気に上げるかもしれないって、山中慎介とのドリームマッチを避けてるんじゃなかろうな?大橋会長。

山中との対戦はまさにドリーム・マッチだが、世間はおろか業界内の世界の基準でもビッグマッチ足りうるか?と考えればちと不安。

 

9月の米国進出は単なる顔見世なのか、それとも?

世界中にMONSTERの名を喧伝するなら、それなりの相手と戦わねばなるまい。そろそろビッグマッチをお願いしますよ、大橋会長。

 

 

 

PR: どうやったら防げるの?高齢者の交通事故-政府広報

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被害者にも加害者にもならないためにはどうすればいいか、事故原因と対策を詳しく解説

せめて統一戦くらい

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日本人世界王者の数が今や覚えきれないまで膨張してしまってます。

4団体認可の弊害もありますが、日本人選手の平均的な底上げ(レベル・アップ)もありますが・・・対戦相手を選択できる状況、つまり

①挑戦者側から見て4人いる中での穴王者の選択

②王者側から見て多くいるランカーから組みしやすい挑戦者の選択

 

これらの相乗作用が防衛回数の平均値を上げる代わりに世界戦の希少価値を奪ってしまったのは明らかです。

そんな中、世界王者として存在感を上げるためにはどうするか。

外人の挑戦者で強い選手を招聘しても、つい最近までパッキャオでさえ知られてなかった国です。

単純に日本人同士の世界王座統一戦が一番、マニアにもテレビ座敷でザッピングする層にも訴えれるのではないかなぁと思うのです。

ベルトが1つに統一されるという点では話題になるかもですし。

幸いにしていくつかの階級では統一戦が可能です。

 

・ライトフライ

WBA:田口良一vsWBO田中恒成vsWBC拳四朗

・フライ

WBA:井岡一翔vsWBC比嘉大吾

・Sバンタム

WBA:久保隼vsIBF:小國以載

 

単純な組み合わせではマニア好みどまりでしょうが、「ベルト」という要素が少なからず市井の人達に訴えるものはあるはず。

そもそも私も4団体認可に賛成したのは、海外の強い王者が観れるかもしれないという期待と統一戦によるビッグマッチにつながり、日本のボクシングが世界の趨勢に乗れるのではないかと思ったからなのですが、まさかこんな状況に陥るとはねえ。

正直、10人、世界王者がいてもそれぞれがピンで1万人規模の観客を集めて、テレビ視聴率が20%とか取れてれば盛況とはいえるのでしょうが、実際は3つ4つと世界戦を組まねば会場も埋められず、放送もつかないのでは、どうしようもないのですよ。

誰とは言えないけど、世界王者にしていいのかな?と疑念を持たれてる選手もいますので何とかして欲しいです。

 

真の王者

 

 

 

 

世間に影響を与える偉大な王者の誕生を望んでます!!!

 

再戦か・・・

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本田会長が村田とエンダムのダイレクト再戦を認めさせたみたいですね。まあ、WBA側からしてもエンダム側からしても旨味がある話ですから、そんなに大騒ぎすることでもないですが。

しかし、村田vsエンダム2をタイトルマッチという冠を外してみると、また改めて観てみたいですかね?前回の展開をなぞることになりそうな気がします。村田が手数を増やすか、手数そのままで圧力を増すかはわかりませんが、KOしないとまた同じ結果になる不安もあります。

 

本田会長がここまで再戦に拘るのは現状のミドル級で一番、与しやすいのがエンダムだからというのもあるでしょう。

ゴロフキンやカネロは論外。実力もそうだが、経済的に対戦できる土壌には乗らない。ソンダースは日本にやってこないし、エンダムよりも老獪だと思う。

村田は電通をはじめとする数多のスポンサーが付いており、他のボクサーとはまったく異なる立ち位置でキャリアを積んでいる特異な選手です。それも五輪金の威光なのでしょうが、それがボクサー村田のある種の可能性を狭めてることも衆知の事実。

中堅の外人を相手に慎重に、段階を踏んでのランク・アップ→そして今回の世界戦へと漕ぎつけただけにここで計画を頓挫させるわけにはいかないのだろう。

しかし、アマでこのうえない実績があり、デビュー戦で東洋王者の柴田をあっさりとKOした貯金で国内を免除された村田だから、文句をいいながらもファンは暖かく見守っているが、このままではベクトルとしては亀田と変わらないのではないか。(相手が戦意があるという点では違うものだが、あくまでも方向性として)

再戦が決まってエンダムに勝った後にまともな相手と防衛戦をやってくれるのかという不安もあり、やはり、今の村田にはまだノレない。

 

日本タイトルマッチがつまらない

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今日は愚痴をひとつ。

渡辺体制になってから、興行的な思惑からか、いろんな王座が増加していますが、そろそろ弊害も出てきてると思います。

世界戦が4団体認可の影響で権威低下が著しいのは衆知の通りですが、近年は業界の核ともいえる日本タイトルマッチにも影響が出てる様に感じます。

一言でいうと王座が多すぎる。

強い王者を避けてでも、どこかのタイトルを取れれば世界ランクにも入れる可能性が広がる。

日本とOPBFだけならまだしも、WBOアジア、WBC等のユース、そして日本ユースまで制定して防衛戦を個々に進めていけば、国内ですら一体、誰が一番強いのかがボヤけてしまう。

それにこんなに王座があれば、魅力あるカードの実現が少なくなるのも仕方ないですね。カードも会場もスッカスカだし。

また、怪我で王座防衛が行えない場合に昔より簡単に暫定王座を設置するのも違和感があります。

プロならそれは自己責任だし、速やかに返上→決定戦を行って、返上した選手が復帰後に優先的に王座挑戦でいいんじゃね?と思うのですが。ウエルターの有川とか、今回やっと試合しましたけど、ミドルの西田とか年1回ペースはどうなんですかね?ランカーにチャンスを与えるのが王者の義務だと思うのですが。

ざっとランキングを見てみると好カードはどの階級でも作れそうなくらいの厚みがあります。それが実際に反映されないから、後楽園ホールが埋まらないのではないでしょうか。

どの組み合わせがダメなのかは敢えて書きませんけどね。

でも、木戸銭払ってくるお客さんはシビアだと思いますよ。

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