Quantcast
Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
Viewing all 679 articles
Browse latest View live

小さな嘘が信用を落とす

$
0
0

つい最近、女子ボクシング界隈でちょっとした騒動がありました。

基本、自分は女子ボクシングには興味が無いし、大概なら見過ごしてたのですが、JBC管轄下において、余りにも出鱈目なやり方だったので記録しておきます。

①女子サッカー出身の佐山という選手のデビュー戦に地方ジムの石井という選手がマッチメイクされた。

②佐山が怪我のため、石井戦が中止→しかし、佐山がツィッターで試合が行われること前提でチケット販売してることに試合中止を告げられた石井が苦言。

③佐山の対戦相手がタイ人に変更。

④当日の会場アナウンスでは石井が怪我で試合の相手が変わったと告げられる。

 

4回戦の試合で相手が変わることは男女問わず、良くあることなのかも知れません。興行的なメインのカード変更でない限りは余り、チケットの一般販売やテレビ中継等があれば、それに与える影響が出てくるわけではないからです。しかし、今回、問題なのは対戦相手変更に至る理由を相手に対しては自身の怪我と偽り、観客に対しては相手の怪我と二重の嘘で塗り固めたことです。元女子サッカー選手という肩書きで初戦は勝たせるための相手を組むならば、最初からタイ人と組めばいいのに、SNSが発達した現代では最初からそれでは何を言われるかわからないので巧妙にジムの力関係等も利用して嘘を付いたという印象があります。

そして、これが見過ごせないのが、今の協会長が主催してるジムが主導してることなんですよね。WBOアジア・パシフィックの承認とか日本ユースの設置とか、ファンの事をまったく考えない現行体制の長が率先してこんなことやってたら、ますますファン離れが進むんじゃないですかね?

現状は注目度が低い女子の4回戦だから、マスコミも黙殺してますが、この手の巧妙な嘘は小さな舞台で成功すると段々規模を広げて行きます。だから、今から糾弾しておく必要があるのではないでしょうか。ボクシングがモンキー・ビジネスに堕さないためにも小さな嘘でもファンが大きな騒ぎにする必要があると思います。


怪物が普通の人になった日

$
0
0

遅ればせながらロマゴンvsシーサケットを観ました。

怪物的な強さを見せてた選手がある1戦を境に普通の選手になってしまうことは多々ありますが、ロマゴンにとってそういう1日になったのかも知れません。もちろん、この日の拙戦の原因を洗い直して、次により進化した戦いを見せる様になるかも知れませんが。

 

         

 

多くの識者から指摘されてる様にロマゴンにとってSフライが適正階級か否かということに関しては、前戦のクァドラス戦とこの日のシーサケット戦を観る限りは否としか言えないと思います。減量等からは解放される部分はあるかも知れませんが、相手もより大きく、力強くなる階級なので、今までと同じ戦いでは通用しないところも出てきます。

ロマゴンのパンチが何度かシーサケットの身体の中央、正中線の辺りを捕えても、思った程のダメージを与えられず、ゴリゴリとしたプレッシャーも払いのけられない状況が続く。

1Rのダウンは交通事故的な要素はあったものの、こんなに押し込まれての身体負け、力負けするロマゴンは初めて観た。自分の採点は2差シーサケット       

 

過去の苦戦した試合、例えばエストラーダやクァドラスには彼らのスピードや手数に苦戦したもので、フランシスコ・ロサスとの1戦目は自身のコンディション不良によるものなので、今回みたいな力負け、フィジカル負けする試合はちょっと記憶に無い。

特にミニマム~フライにかけては尚更なだけに軽量級の階級の壁の厚さを改めて痛感させられました。リカルド・ロペスもライトフライに上げたら、かなり苦労してた印象があるし、具志堅もライトフライ級が新設されなかったら、世界まで辿りつけたかはわからないですね。

もう少し上の階級で古い話だとルーベン・オリバレスがバンタムからフェザーに階級アップしたら怪物性が極端に薄れたこともありましたしね。ウィルフレド・ゴメス然り。

ただ、ロマゴンのSフライが適正かどうかはもう2~3戦観てから判断しても良いのではとも思います。戦った相手がクァドラスとシーサケットの2トップですし、歴戦のキャリアによる勤続疲労も気になるところ。そもそも今回の試合もロマゴン勝利を支持する人もいる位の接戦だったので、身体が馴化したときにどうなるかを待ってからでも適正階級か否かを判断するのは遅くないかも知れない。

今後のスタイル・チェンジも含めて見守って行きたいですが、井上尚弥との1戦は遠のいてしまったのかなあ・・・

GGGvsジェイコブスの感想はまた後ほど。

 

 

 

 

 

 

ゴロフキン他雑感

$
0
0

 

       

 

 

ようやくゴロフキンvsジェイコブスを鑑賞終了。ついでにアンダー2試合も観終わりました。

今回は倒すことは出来なかったものの、終わってみればゴロフキンの完勝でしたね。

ポイントが競ってる様な言い方をスタジオも現地のインタビュアーもしてたけど、そうかなあ?

自分の採点は3差でゴロフキン。他に微妙なラウンドがあって、それを全部ジェイコブスに振っても1差でゴロフキン。つまり小差ではあるものの、ジェイコブスが勝っていたという目は考えにくい試合に思えました。同日行われたロマゴンvsシーサケットとは同じ小差判定であってもここが違うところですね。

ジェイコブスはサウスポーにシフトしたりしていろいろやっていたが、あれはロマゴンの左がうるさかったためだし、決定的に流れを引き寄せる攻撃までは見せられなかった様に思います。

やりにくさを喚起することは出来たけど、勝ちに持っていくまでには至らなかったかな。

再戦はあってもいいけど、ダイレクトではないですね。ゴロフキンは次はカネロでしょうし、チャーロも名乗りを上げてくれたので再戦は少なくとも彼らとやってからでしょうか。組み合わせ的にはクイリンやコットも実現すれば興味深いところです。

さて、アンダー2試合。

ライアン・マーティンはいい選手だ。黒人系で中量級より上の階級だと、身体能力の高さが際立つし、リーチの長さ、身体の柔らかさなどの先天的なアドバンテージも上手く活用する上質のスキルを見せてくれる。他にもロバート・イースターやシェルボンタ・デービス等を観ると根本的にボクサーとしての資質がアジアの人間とは違うんじゃないかと思ったりします。

 

       

 

ここらあたりの階級で渡り合える様な選手を継続的に輩出するのも日本ボクシング界の課題ではないでしょうか。

そして一部で判定に疑義が呈されてるクァドラスvsカルモナ。私的採点は2差クァドラス。

序盤の採点の付け具合で勝敗が逆になることはありえるかも知れないが、個人的には概ね公式採点でいいんじゃないかと思いました。好調時の井上ならこの日のクァドラスは食い頃かも知れませんね。

 

       

 

最近は拳四朗の直前の日本王座返上とか、いろいろリング外でネガティブな話題が相次ぎましたが、リング上でそれらを吹き飛ばす様な試合を国内外でお願いしますよ。

尾張、名古屋は・・・

$
0
0

田中恒成の防衛戦が発表されました。2階級制覇の後を受けての指名試合、しかも相手はプエルトリコで「ウィルフレッド・ゴメスの再来」と名高い16勝(16KO)のアンヘル・アコスタ。

20日・21日の有明連戦で様々な選手が世界戦に挑みますが、個人的な注目度は一番なだけに未だにデビュー時とほとんど変わらぬ扱いをしてる周辺関係者には疑念を持ちます。

 

愛知県・名古屋市は東京、大阪と並びボクシング興行においても3大都市圏にありながらも、名古屋発の世界王者はいい意味での地元色が強く、地元のバックアップを得て全国に知名度を広げていきました。

一部の例外を除き、畑中・薬師寺・飯田・戸高等、歴代の名古屋発の世界王者はいずれもその試合を全国ネット(CBC系列含む)で放映され、会場としては1万人規模の愛知県体育館や総合体育館レインボーホール(現・日本ガイシ・ホール)等が利用されてます。

それに比べて田中はどうか?未だに地上波放映はCBCの枠から抜け出せず、今回の防衛戦も収容人員が2000~3000人規模のフットサル場。後楽園ホールならまだしも、そのポテンシャルからの評価としてはあんまりではないのか。しかも世界戦という大舞台において。

この程度の規模の興行しか打てないのであれば、帝拳でも大橋にでも相乗りさせてもらって、多くの観客に見てもらう道を模索すべきではないのか。

 

畑中会長がCBCに恩義を感じてるという話は昔から聞きますし、松田会長がかって薬師寺vs辰吉戦を意地でも名古屋開催に拘ったのも、苦しい時を助けてくれたキー局への恩返し的な意味が強かったのであろうとも思います。しかし、恩義を建てるには十分、借りは返したのではないか。独占という形でなく並列で放映すればいいだけだと思うが、それでも小さいパイを他人に分け与えず独占したいのだろうか。

もっと大きな市場へ投資することで自分のところにも大きなリターンがあるという考えは残念ながら今の業界には期待できないのかも知れないが、それでも有望な選手がその資質に見合った評価(金銭・名誉・知名度)を得られないということだけは避けるべきだろう。

 

 

日本オオカミ逝く~追悼・黒澤浩樹~

$
0
0

今回はボクシングと関係無いテーマになります。

現在、40~50歳になるオッサン世代は大なり小なり梶原劇画の影響を受けてる方が大半だと思いますが、そんな我々と世代があまり違わない空手バカ一代直撃世代の選手が亡くなると何とも言いようのない寂しさを感じます。

黒澤浩樹、極真カラテの80~90年代の代表的な選手であり、K1やPRIDEのリングにも上がった実証主義の選手です。グローブによる顔面パンチを語るためには経験しなければならないということで自費でニューヨークに渡り、ケビン・ルーニーに師事したのがボクシングとの接点と言えば接点でしょうか。後にK1へ参戦することになりますが、角田信朗や村上竜司といった同世代の選手との濃い戦いは忘れられません。

128名参加のトーナメントを2日間で戦い抜く全日本選手権でも後の試合の事を考えずに常に全力で一本勝ちを狙う姿勢ゆえ、思わぬ星を落とすこともありましたが、その負けっぷりも含めて記憶に残る選手でした。

 

1.初参加で初優勝した全日本決勝。

 

2.拳から骨が見えてた状態だった第8回全日本ウエイト制・重量級・決勝

 

3.伝説となった一本負け。極真史上最大の番狂わせ

 

 

4.本当はこの後のピーター・スミット戦が私的ベストバウトなんですが映像見つからず。

54歳という若い年齢だっただけにまだまだ、やりたいこともあっただろうに・・・

個人的には同時代の極真を支えた松井館長や緑、増田、七戸といったあたりと握手することを期待していただけに今回の訃報は残念に思いました。いまはただ、故人の冥福を祈らせていただくしかありません。合掌。

五十嵐、どこへ行く・・・

$
0
0

試合映像はまだ観てないですが、五十嵐はまた不完全燃焼だったみたいですね。

高山もそうですが、偶然のバッティングによる負傷判定が多いと見る方としてはプロ競技としての魅力を見出すことが出来ません。

キャリア24戦中、負傷判定が4試合。うち3試合がここ4戦に集中してるのは明らかに何らかの原因があるのではないでしょうか。対戦相手との相性もあるかも知れませんが、距離感やリズムの噛み合わせの悪さ等も考えられます。

 

五十嵐はアマ経験が豊富でしたし、デビュー当時はもっと距離やカウンターを意識したスタイルだった印象があります。ただ、金城や清水などと日本王座を争い始めた辺りからはフィジカル面の強化に伴い、試合も勢いファイター化してきた様に思います。

勿論、ある時期までそれは奏功してました。もともとがライトフライ級デビューでしたし、フライ級の国内王座以上のポジションで戦い抜くうえでは身体が必要だったのも事実。実際に清水に負けて暫定王座を失ってから小林タカヤスとの決定戦を制して日本王座を獲得するまでは4連続KO勝ちを含み、6勝(5KO)をマーク。そしてハロを破ってWBCのフライ級王者になった試合ではポンサクレックをKOしたハロの圧力と強打を凌ぎましたし。それはある意味、肉体強化、スタイルのマイナー・チェンジの賜物でもあるでしょう。

しかし、八重樫に敗れて王座陥落してからは迷走することに。ソトとの再起1戦目こそはKO勝ちも以降は4連勝もうち3試合は負傷判定。これは興行のメインを任される立場としてはどうなのか。少なくともここ最近の五十嵐からはプロ・スポーツを観戦するうえでの醍醐味であるカタルシスを感じたことはありません。

 

再度の世界へ挑むにしても、やはり日本人と1戦交えた方がいいのではないでしょうか。ゾウ・シミンに挑むという話でしたからフライ級狙いだと思いますが、世界挑戦が決まった比嘉はともかくとして、せめて粉川や黒田あたりとはやってもらわないと誰も納得しないのではないでしょうか。

高山引退によせて~五輪参加表明への疑念~

$
0
0

高山勝成が引退を表明しました。

プロとしての活動を引退するわけで五輪を目指していくということからボクシングは続けるみたいです。ただ、アマの活動をするうえでは様々な問題が喚起されそうです。

スタイルの違いや五輪出場の権利を獲得出来るのかについては、あくまでも本人の実力によるものですから、ファンは今後も観続けていけばいいだけでしょう。

しかし、高山がアマの大会に参加することになれば問題も出てきます。

 

①プロの世界王者が市井の愛好者とも拳を交えるのか。

アマの大会といってもどの程度の大会から参加していくのか。いきなり実績を評価されて、全日本規模からの参加になるのか、国体からなのか。社会人選手権だと学校卒業してから大会に出始めた人とも当たる可能性があるが、危険ではないのか?

 

②プロ<アマという価値観にならないか。

これは村田がプロ入りしたときと逆のパターンですね。賢明なファンならばプロとアマは地続きではあるものの別物という認識でしょうが、世間の目はそうとは限らない。そのことに対する協会の反応はいかに。

 

例えば引退したボクサーがプロレスや総合格闘技のリングに上がるということと比べると、同じ競技体系である五輪スタイルのボクシングに挑むのはまだ自然という気もします。アムナットみたいな例もあるものの、世界王者というある意味、まだ世間で公的に通用する肩書きを持った者が起こす行動としては影響力があり過ぎるようにも思うのですが・・・

五輪を目指すならば、傍から見ても半端な覚悟でやってないと思わせる様な行動と結果を出してもらいたいと思います。プロの元世界王者という肩書きはそれほど重いものだということを認識して欲しいですね。

 

村田諒太は竹原慎二を超えられるか

$
0
0

村田の世界戦が暫定の決定戦ながら決まりました。

相手はヌジカムということで、GGGと比較すると格落ちですが、世界レベルの測定可能な強豪と拳を交えるということでは楽しみです。

暫定の決定戦ということで一部のファンからはブーイングも出てますが、2戦位後にでもGGGやソンダースとやってくれるなら文句は言いません。いうなれば挑戦者決定戦と考えればしっくりきますね。

 

 

 

さて、我が国のミドル級世界王者といえば、竹原慎二です。

95年にホルヘ・ルイス・カストロからダウンを奪っての判定勝ちでの戴冠。カストロが減量に苦しんでいたとか、相性が良かったとも言われたが、そう言ってる人もこの結果は予想できなかった。まさに日本ボクシング史に残る偉業です。村田の五輪金も偉業ですが、個人的に受けたインパクトは竹原の方が強かったですね。

 

 

 

 

竹原と村田。両者の現役時代は20年以上の開きがあり、当時とは試合や練習に対する環境や知識の累積が違い過ぎ、単純比較はできません。ただ拳歴を比較すると、輝かしいアマ歴こそ無いものの、国内で新人王→日本→東洋と段階を踏んできた竹原に肩入れするファンが多そうです。(私もこのクチ)

対して、アマで五輪金を獲得し、プロ・デビュー戦で現役のOPBF王者を一蹴した村田ですが、2戦目以降は外人相手にキャリアを積み上げるものの、メキシコやブラジル等の中堅どころを相手にすることで評価し辛いところがあります。現状の日本のミドル級では相手になる選手はいませんが、せめて当初の予定通り、2戦目で湯場、3戦目で石田とやってくれていれば、まだわかりやすかったのですけどね。

 

実際にボクサーとしての資質を比較すると村田の方に分があるでしょう。外人相手でも圧し負けない身体の強さ、型にハマったときの爆発力。スピード感の欠如やスタイル面での不器用さは感じるものの、現時点で底を見せてない様にも見える。

 

一方、竹原は国内ミドル級では珍しく、攻防のバランスが取れており、器用な面も見せていたが、李成天との2戦で見せた脆さがファンをやきもきさせました。(特に2戦目のダブル・ノックダウン等)

しかし、ここ一番で不利予想を跳ね返したカストロ戦はやはり殊勲だ。その証拠に20年以上経った今でも語り継がれ、書き継がれる。村田の五輪獲得も凄いことだが決勝のファルカン戦の内容を鮮明に語ったり、書き綴ったりする機会はあるのだろうか。あくまでも金メダルという結果に対してだけで、そういう意味で「プロ」としては竹原にはまだまだ及ばない。

 

 

今回、村田はヌジカムに勝っても、暫定王者でしかなく、正王者へ昇格するには然るべき相手を倒すか、または本部からの正王者認定の通知を待つしかありません。

しかし、我々が村田に望むのはそんなベルト云々よりもゴロフキンやジェイコブス、クイリン等の世界の一線級と拳を交えて、結果を残すこと。竹原がカストロを絶対不利予想の中、挑んで破った様な試合。村田にはヌジカム戦の後は敢えてそういう試合を望みたい。

 

※今回は暫定でなく正王座決定戦であるとの指摘がありましたので、内容を一部訂正させて頂きました。ご指摘感謝します。


相次ぐドタキャンをどうするか。

$
0
0

5月の世界戦ラッシュの華々しさの影に隠れてますが、目の前のビッグ・チャンスに飛び乗るがために決まっていた試合をドタキャンするケースが散見されます。

試合というのは相手がいてのものであり、その相手も決められて、その日に向かって、対策を講じ、体調を整え、体重を落としてくるわけです。直前でのキャンセルはそれを反故にすることであり、一般社会では違約金が発生することもあります。勿論、プロ興行であれば、その試合を楽しみにしてチケットを購入する観客にも影響を与えることにもなります。

世界戦はボクサーにとっては千載一遇のチャンスであり、これを断ったら次にこういう話が来ることは無いかもしれない。そう考えれば、多少の迷惑をかけることになってもその恩恵に授かりたい。

その考えは十分に理解出来るのですが、やはりどこかで線引きすることは必要ではないでしょうか。

 

個人的には

①カードが発表されてチケットがまだ販売されてない場合のキャンセルはイエローカード。

②それから実際にチケットが販売されてからのキャンセルは、レッドカード。

だと思いますがね。

 

勿論、世界戦以外のカード変更も十分、該当します。だから例の女子の件と拳四朗は②に当たるし、野中のケースも微妙かな・・・

どうしてもということであれば、対戦相手や陣営に関しての謝罪や担保(金銭等の保証)、チケット購入者への払い戻し等は必須でしょうか。

そして一度、やってしまった選手や陣営には何らかのペナルティを課すべきかと。それが無いとなし崩しになってしまうこともありますし、プロ興行の場合はファンの存在があるので当事者間で納得すればいいという問題だけでも無い気がします。

 

今回、拳四朗はそれでも世界戦を戦うことが出来ますが、野中はコットの相手に選ばれるとは限らず、リオスはおろか、亀海にその座を奪われるかも知れないと考えると、普通に試合をしておけば良かったのではないのかと残念に思います。佐山に関しては・・・4回戦から策略を練ってる人にはこの世界で成功して欲しくないですね。

セルメニョvs久保雑感

$
0
0

今日は海外でもいろいろありましたが、そちらは見れてないので、とりあえずネオマル・セルメニョvs久保隼の感想を。

久保は不思議なボクサーだ。アマ出身者でありながら、良くも悪くもアマ臭さが無い。アマ出身者らしいスピード感が感じられない。手の速さも足の速さも感じられない。

反面、独特の距離感とリズムを保ちながら試合を構築していく巧さがあるように思う。見栄えは決して良くないにしろ。

 

 

 

 

 

序盤からやや後ろ脚加重、アップライトでバランスを保ちながら、離れてはいきなりの左を最短距離で飛ばし、くっついてはボディを叩き、アッパーを突きあげる。

やはり重心が後ろにかかってることもあり、セルメニョの顔面に傷は付けられるもののダウンを奪うまでには至らない。

それでも自分の距離を保ちながら、淡々とパンチを打っていく。

かっての徳山昌守がやや後ろ脚加重のスタンスで距離が遠くなってしまうので本来のパンチ力が生かせなかったが、それを割り引いても打たせないことを重視してたということを語っていたことを思い出した。

 

試合自体は2差で久保かと思っていたが、実際は試合放棄するまで2-1でセルメニョ優勢だったのはやや不可解。敢えて言えば、ジャッジに優勢をアピールし切れていないのでここは今後の課題かも。

7Rにダウンを奪われたのも今後に不安を感じさせる。あれだけの攻勢を取りながら、逆転を許すということはダメージを与えきっていないこともあったのではないか。

世界戦として見た場合には格的にどうかな?と思う組み合わせではあったものの、今までの対戦相手ではその力が測定出来なかった久保に対して、一定の力を有してることを証明したことにはなったと思う。

ファンの間では穴王者が交代しただけと見る向きもあるので、試合後に本人が言ってた様にバルガスや小國(または岩佐)あたりとのマッチアップで今後は実力を証明していくしかないだろう。

 

 

 

賞金首になる覚悟

$
0
0

AbemaTVの企画で亀1がボクシング・ルールで3Rだけ戦い、勝ったら1000万円という企画がボクシングファンの話題(嘲笑)をさらってます。ま、一般の方々には届いてないですが。

どうも、プロ禁止という方向みたいですね。彼らのことですから、元プロもおそらく禁止でしょうし、他格闘技経験者もその例には漏れないでしょう。リング上のリスク管理は引退しても万全なのはさすがです(笑)。

 

さて、そんな腰抜け企画よりも時代を遡ること10年ちょい前にまだMMAと呼ばれる機会が少なかった総合格闘技の世界で自らを賞金首にして名前が知られてないけど、実力ある相手とハイリスク、ローリターンの戦いをしてきた勇者がいます。

 

山本喧一(健一)。ヤマケンの名で知られた彼はUインター、キングダム、リングスを経由してヴァーリ・トゥードの世界へ辿り着いた流浪の格闘家。プロレスでもU系でも総合でも決して、超一流の実績を残したわけではないですが、プロとしてちょいと名前の知られた彼がトップ・アマの世間に知られてないだけの相手とガチンコで戦うのは危険極まりない企画でした。

ヤマケン自身もかっては自身の思いを組んでくれなかった憤りからインターの先輩だった田村潔司を糾弾したり、業界や技術のことを熱く語っても、なかなか実証できなかったりしました。

しかし、このクラブ・ファイトという企画はまさにかってのヤマケンが語ってた「業界のため」を実行するためのものであり、自身の「技術」を証明する場でもあり、言うなれば公開道場破り。

確か3戦して1勝(1KO)2分だったはず。賞金こそ渡さなかったものの、自身のプロとしての商品価値を貶める危険もあったわけですが、こんなハイリスクな戦いは誰でもできるものではありません。

まして、現役のときに徹底的に逃げてきた、あの亀1じゃねえ。

 

単に話題づくりやサイバーエージェントとの企画であれば「一般公募」など口にしない方がいい。どうせ、ヤラセだろうと世間も見てます。

現役のときに徹底的に日本ランカーとのガチから逃げてきた亀1が今さらガチをやるとも思えません。それよりもヤマケンの爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいのではないですかね。

今さら、見た目がアレなだけの素人とスパーもどきをやってもボクシング・ファンは嘲笑するだけでしょう。

PR: 抗菌薬が効かない薬剤耐性(AMR)が拡大!-政府広報

$
0
0
抗菌薬の不適切な使用で、この薬が将来効かなくなることも!こんな服用方法はダメ!

世界の意味を考えろ。

$
0
0

和氣がとりあえず、活動再開の目途を付けたみたいです。

ジム移籍という形になったものの、一度は世界に挑んだ選手がリング外の事柄が理由で姿を消してしまうのは避けて欲しいところ。とりあえずは一安心です。

 

 

さて、IBF王者の小國を筆頭にWBA王者の久保に岩佐、日本王者の久我、東洋王者の大竹、そして和氣と活況を呈してる国内のSバンタム戦線ですが、これで日本人対決だけで「世界」を回して行けてしまうのには違和感があります。

岩佐は指名試合だからいいとしても、その勝者にまた日本人が挑戦ということになったら、何のための世界タイトルかとなりますよね。日本人の優越はある程度、日本タイトルマッチで終わらせとけと思いますし。

みんなで手をつないでゴールでなくて、この場合は小國に対して挑むのあれば、

①岩佐の様に指名戦の権利を得ること

②久保の様に別団体の世界王座を獲得すること

※ただし、久保の場合は微妙かなあ。

③国内のサバイバル戦でライバルを蹴落とすこと

 

上記、いずれかが必要ではないかと思います。少なくとも、前に世界戦で敗れているからということでタイ人相手に2~3戦やって、世界だけしか目に入りませんというのは避けて欲しいところです。

 

ミニマム級の様なアジア圏に上位陣が固まってくる階級であれば多少の同国人対決はやむをえないですが、バンタムから上の階級であれば米国や中南米でも層が厚くなってくるので、世界戦と名打つのであれば、より国際的なマッチメイクを推奨すべきではないかと思います。

和氣やその他の選手は、とりあえずリゴンドーとレイ・バルガスに挑む位の気概は見せて欲しいですね。手近なところでまとめても地域王座と何ら価値は変わらないですから。

 

無冠の帝王

$
0
0

現代ボクシングが失ってしまったものに無冠の帝王という概念があります。

タイトル乱立してる昨今、誰しもどこかしらの王座を獲得することが出来るだけに厳密な意味での無冠は無いでしょうが、例えば、世界王座を獲得して当然でありながら、何故か王座に無縁というボクサーはいたりします。彼らが実力相応の評価を得られてないのは

①王者に実力を恐れられてる

②試合が大向こう受けしないので敬遠されてる

③プロモーターやマネージャーのバックアップが弱い

 

などがありますが、素行に問題がある場合もあったりするのかな。

例えば、かってのジョー・メデルは①だった部分もありますが、あの時代は王座も少なく、王者も強かったので仕方ない部分もあります。何せエデル・ジョフレですからねぇ・・・原田に挑んだときはメデルのキャリアも斜陽だったし。時代の巡り合わせが大きいケースですね。

 

近年で頭に浮かんでくるのはサーシャ・バクティンとギジェルモ・リゴンドー。厳密にいうとサーシャは日本と東洋を獲得してるし、リゴンドーは現役の世界王者。

まず、サーシャの場合は長谷川や(階級違うが)徳山など、当時の世界王者と完全に互せる実力を有していながらもチャンスに恵まれず、自身の行いなどから自滅したパターン。

王者側からすると指名戦でもない限りはリスクに見合うリターンが見込めないと判断されたので②の要素が強いが、当時は亀1売り出しに躍起になってた協栄に後回しにされたところもあるので③としての陣営のバックアップ不足もありましたかね。

もちろん、その実力は最大限に警戒されてたからでしょうけど。

 

そしてリゴンドー。現役の世界王者でありがらも境遇に恵まれてる様にも見えない。リゴンドーの場合は昔でいうタイトルをビッグマッチに置き換えてもいいかもしれない。

ドネア戦を最後にこれといった試合から見放されてるのが悲しい。

リゴンドーとやってもいいよと発言してたカール・フランプトンもサンタクルスとの1戦目で勝った後は金にならない試合はしないとすぐに前言撤回してしまったし、王座陥落した今はそれ以上にやる気がないのだろうな。

タイトルを持っていても金にならなければ意味がない。

世界王座を保持しながらも試合枯れ、ビッグマッチ枯れしてるリゴンドーこそは現代の無冠の帝王なのかもしれない。

 

コレを本当に観たいのか?

$
0
0

 

・フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー

・ロイ・ジョーンズvsアンデウソン・シウバ

・ポール・マリナッジvsカブ・スワンソン

・ジャン・パスカルvsニック・ディアズ

 

ここ最近で実現が噂されてるボクサーvsMMA選手の組み合わせです。いずれもルールはボクシング・ルールでMMA選手のチャレンジの意味合いが強いです。

私はボクシング・ファンなのですがMMAも好きですし、国内外のプロモーションも出来る限り追っていくファンでもあります。その立場からすると余り混ぜて欲しくないなあとも思うのですよ。

MMAファンの立場からするとマクレガーがUFCの王者であるのにMMAの試合もせずにメイウェザーとの絡みにだけ注力するのは時間の無駄にしか思えないし、待たされてる選手が可哀想だ。

 

それにボクサー側でパスカル以外は一度は引退を表明してる選手か峠を越えた選手ばかりじゃないですか。

ネーム・バリューは大きいし、もしかしたら食えるかもしれないという意図アリアリというか、今のボクシング業界で一線級でないから名前を出しやすいのかもしれないですけどね。

もっとお互いのジャンルに注力した方がいいと思いますけどね。

 

国内でも立ち技の選手が総合(MMAという言い方よりはこっちの方が国内ではしっくりくるかも)に頻繁に参戦してますが、本来の自分のやってる競技にフィードバックしてるということを忘れないで欲しいし、もし違う世界でやっていくのであれば、そこの世界の競争原理に沿った参加をすべきと思います。

 

 

 


時代が違うのか

$
0
0

知り合いのマニアの方の受け売りですが

世界王座とはその昔、国内で圧倒的な実力を有してるものが挑んで、やっと何とか獲れるかもしれないというものだった・・・と。

私もそう思います。特に80~90年代はその通りですし、2000年代も概ね、これに当てはまります。

 

新興の王座だったライトフライやミニマムも設立当時はいろいろ言われましたが、国内外に強い王座が頻繁に出てきて、その不満は早々に払拭されたものでした。ライトフライは具志堅以降に張正九と柳明佑、ミニマムはリカルド・ロペスと近年のローマン・ゴンサレスもそうですね。

 

しかし、近年、軽量級の混乱振りはちょっと酷い気がする。

4団体認可の弊害もあるが、挑戦者が挑む王座を選べるので、地域王座獲得の有無はそんなに重視されないし、負けてもタイ人相手に調整試合重ねて次を待つというのもファンにとってはあんまりだ。

王者も挑戦者を選ぶわけで指名戦を金で回避する例も増えてきた。

1,2度防衛してすぐ返上とかね。体重が増えてきたというなら、最初から見合う階級に挑めばいいのに。

 

こんな状態の世界に何の価値があるのだか。市井の方々にそう思われても仕方ないですなあ。2日間で5つも6つも世界戦を組む前にやることがあるのではないでしょうか。

4・23大阪雑感

$
0
0

TBSの中継は解説に長谷川が一人いるだけでこんなに変わるのか。

井岡の試合でのダメ出しは、マンセー中継に慣れ切ってしまった昨今のボクシング中継においては新鮮でした。

さて、この日の試合の雑感をば。

 

 

 

1.大森vsタパレス

タパレスが前日軽量に失格した段階で興味が半減したのだが、大森の奮闘がそれを補った。珍しくL字ガードでメイっぽい動きも見せたタパレスだが、基本は攻撃型。

荒々しく打ってかかるものの、5Rだったか、大森のボディに一瞬、腰が落ちかかる。ここで一気に攻め落とすチャンスだったが、わずかな逡巡がタパレスを蘇らせてしまったのは残念。

10Rで完全に試合の趨勢を決めたタパレスが次のラウンドに大森を仕留めるまでにそう時間はかからなかった。

しかし、タパレスの勝利は体重超過によるハンディが幾分か含まれてる。勝負ごとにIFは無いが、タパレスが体重作ってリングに上がってたら、もう少し腹を効かせて勝てたのではないか。

激闘に涙を見せて喜ぶタパレス陣営だが、その前にお前らはプロなのに体重調整も出来なかったのかとタパレス本人以外にも猛省を促したいね。

 

2.井岡vsノックノイ

華麗・・・とも言えないが、技巧を見せてのアウト・ボクシングで完勝。

そのこと自体はどうでもいいが、同じ戦いをもっと上の選手に出来るのだろうか。

ノックノイはそれなりにパワフルで打ち終わりを狙う上手さはあったものの、スピード感に欠けているし、序盤からの井岡のボディ狙いにダメージがアリアリと見て取れた。

井岡の技巧は国内では1級品。それはわかるが、これだけの実力差があるならばリスクを顧みずに倒して欲しかったな。安全圏の距離をキープしつつ、重心もやや後ろ荷重に見えたので、コンビネーションをまとめても相手の心を折ることは出来ないし、パンチで顔を跳ね上げてもすぐに反撃を許してしまう。

一時期の粟生のボクシングを思い出す様なタッチ・スタイルだった。これでは唯一無二にはなれないだろう。

 

世界戦通算14勝だから具志堅と並ぶとか、そういう無理やりな記録には価値がないということも学ぼう。具志堅の記録は連続防衛をしてる山中以外に比較される権利は誰も持てない。

 

愛ある批判を封じるな

$
0
0

先日の井岡、大森のW世界戦の中継での長谷川の解説が好評です。

技術的な攻防や駆け引き等、また精神面でのせめぎあい等も一般の視聴者にもわかりやすく解説する様を見てると、NHKをはじめ、引っ張りだこなのもわかる気がします。

日本のスポーツ中継の場合は他の競技も競技そのものよりもプレイヤーに過剰に肩入れする実況がメインになっており、リテラシーの低さを感じさせます。

それだけに長谷川やかっての小林弘みたいな辛口解説は必要だと思うのですがね。

 

やはり、亀田兄弟の存在はテレビ界隈でも負の影響を残したと思います。もちろん、それ以前にも一定のスター選手を過剰に擁護する実況スタイルは存在してましたが、どこかでそれを諫める雰囲気もあった。それはマスコミであったり、ファンであったり。

しかし、亀田兄弟の中継における鬼塚、佐藤修のマンセー解説や新タアナの実況等は一欠の批判も許すまじという酷いレベルのもので、マスコミ含めて言論統制を敷いていたのは周知の通り。

フジの中継も大概だが、日本のスポーツ中継のレベルをおおいに下げることになったと思います。

 

ネガティブなことを言われるとチャンネルを変えられるのではないかと不安もあったりするかもしれないが、現場サイドの問題は現場に投げる器量が欲しい。誹謗中傷は論外だが、批判はプロである以上、聞き入れる必要はあるのではないか。

かっての竹原・畑山に対する仕打ちを長谷川にでもする様であれば、所詮、その程度の熱量でしか番組を作ってないと判断される。

今のところ、井岡陣営からの申し立ても無いみたいだし、もっとゲスト解説に自由な発言をさせる番組作りをしてもいいのではないか。

PR: 高速道路 安全ドライブ3つのポイント-政府広報

$
0
0
高速道路にはどんな危険があるの?3つのポイントを知って安全・快適なドライブを!

4・25後楽園観戦記

$
0
0

クリックすると新しいウィンドウで開きます

 

試合数日前にhigegeさんから観戦のお誘いをいただき、久々の後楽園へ。本年はホールは初めてだな。higegeさんと知人の方と一緒にバルコニーから観戦。意外と平日興行の割に会場の入りはいいか?

当日は仕事だったので、定時で終わらせてから駆け付けたのですが、前座からKO決着が相次ぎ、到着した19:30位には全7試合のうち、

3試合終了、4試合目の高畑vs塚田の途中からの観戦となりました。

 

高畑がサバイバル戦を制し、上野も引退試合でタイ人にKO勝ち。しかし、このタイ人は戦意が高くて良かったです。カマセ相手のKOショーでなく、ガチで勝ちに来る選手との対戦は上野の引退にとって、最高の餞別になったと思います。

そして、ダブル・メインの2大タイトルマッチ。

京口がジョナサン・レフジョ相手のOPBFミニマムの防衛戦。

最軽量級でありながら、思いっきり圧力をかけていく京口の試合はパワフルだ。しかし、ジャブでなく身体の振りでリズムをとることもあり、一定の距離にならないとパンチが出ない、単調になったところにカウンターをもらうなどヒヤリとさせるシーンも目立つ。

中盤以降にレフジョが露骨にボディを嫌がるシーンもあり、京口がポイント的には危なげなく完勝。

ポイントは6、7、10差のユナニマス。世界を口にするならば、この展開ならダウン一つも奪って欲しいが、フルラウンドを戦ったことが何よりの収穫ではなかったか。

次戦は単なる防衛戦でなく、同じく世界挑戦を口にしてる元王者の山中竜也や加納睦と戦ってから次のステージに行って欲しいな。

 

この試合の後に猪木が来場し、最前列に腰を下ろしました。

ひっきりなしに握手や記念撮影を求められながらも笑顔で全員に対応するのはスーパースターの貫禄です。

そして、場内に挨拶すると自然発生する猪木コール。

猪木の全盛期を知らない人、しかもボクシング・ファンが多数の状態でのこのコールが一番の盛り上がりでした。世代間の壁を超える猪木コールに感動。

 

 

 

そしてダブル・メイン2試合目。

日本Sウエルター級王座決定戦。井上岳志vs斉藤幸伸丸。

higegeさん、ご贔屓の幸伸丸がサブちゃんの歌に乗って登場し、場内が盛り上がる。

試合は幸伸丸が攻め、井上が受け返すという展開。鍛え抜かれたフィジカルを持つ両者だが、体幹の強さには差があり、幸伸丸が押し返される展開が目立つ。それでも諦めずに食いついていく幸伸丸。

最後は7Rに顔面の傷口を見た福地レフェリーが試合をストップ。

TKOで井上が勝利。やや唐突な終わり方ですが、これは仕方ない。

ポイント劣勢も明白だったので倒さなければ勝ちは無かったでしょう。

しかし、せめてドクターに見せて判断を仰いで欲しかった・・・

 

7度目の王座挑戦も実らなかった幸伸丸ですが、進退に関しては微妙です。一方の井上、OPBFやWBOアジアまで視野に入れて、最終的には村田戦を見据えてるみたいですが、まずは指名戦を行って欲しいところです。

勝者にはまばゆい未来の希望があり、敗者は進退を問われる、その厳しいコントラストこそボクシングの残酷さであり、蠱惑的な魅力です。昨今のテレビ主導の世界戦で薄れた、濃い人生ドラマを味わいたければ後楽園ホールに足を運ぶべし、と思います。

Viewing all 679 articles
Browse latest View live