村田諒太が正式に引退したのは世間に大々的に取り上げられましたが、世間に名前を出されることもなくひっそりと現役から身を引く選手もいます。
身体のダメージ、セカンド・キャリアの形成を考えて、完全燃焼と個々人の理由はありますが、まずはお疲れ様でしたとファンとしては送り出してあげたいです。
個人的にはもうちょっと、その試合を観てみたかったりするのですけどね。
1.赤穂亮(横浜光)
昨年のジョンリル・カシメロ戦が試合の前後で話題を呼びました。事前のSNSにおける芹江との軽い舌戦、試合後の無効試合の裁定を巡っての騒動など。いろんなことを感じさせる試合でしたが、赤穂自身はカシメロ戦が最後で本当に良いのかな?と個人的には思いました。試合としては完敗なのかもしれないけど、後日の引退表明はあくまでも本人の意思なんでしょうけど、無効試合になった経緯も含めて、周囲に対してケジメを付けさせられた様にも見えなくもない。
伊藤Pや石井会長には国内でも、もう一丁だけでも完全燃焼させられる舞台を創って欲しいなと思うのですが、少数派の意見でしょうか。
2.岩佐亮佑(セレス)
今度の韓国でのジェフェスリー・ラミドとの試合を最後にする様なコメントをSNSでしてたが、残念と言う他は無い。
暫定も含めて二度の世界王座獲得、国内では日本とOPBFを獲得し、最強後楽園も制したのでやり切ったとも言えるのだろう。しかし、世界を失った2戦は不完全燃焼感もあったし、フェザーで同じ試合枯れしてた清水聡との対戦などやり残してることもあるのではないか。
怪我やモチベーション等、本人でないとわからないこともあるのでファンは勝手なことを想像して言う立場でしかないが、ラミドに勝てば現役続行位の目は残しておいても言いように思うのですが・・・
3.宮崎亮(KWORLD3)
先の3150の試合において試合後に引退を表明したが、田口戦後の5年のブランクが無ければ、また違ったキャリアを歩めたのだろうか。復帰後は上の階級だったことと、ブランクからの打たれ脆さがあった気がする。
細かい部分に関しては今回、対戦相手の中村が言ってた様に同業者を唸らせる巧さがあったのだろう、ランダエタとのコンビも上手く行ってる様な宮崎のコメントもあったし、またボクシングという競技の奥深さ、面白さに目覚めてる節が試合後のコメントからも伺えた。
しかし、身体は何より正直だ。加齢とブランクからくる反応の衰えや打たれ脆さだけは如何ともし難い印象だった。むしろ、ここでスッパリと引退を決断したのは英断かも知れない。
今後はトレーナー等で自身が掴んできたボクシングの奥深さや面白さを伝えていって欲しい様にも思う。
ここに上げた以外にも久保や久我、松永、勅使河原、大沢等がリングを去ってるわけですが、和氣の様にまだ現役に拘る選手もいてゼロ年代後半~2010年代前半の選手はいろいろ決断を迫られる時期にはなりますね。
リングを去る選手には今までお疲れ様でしたとエールを送りつつも、リングに残る選手ももう一花も二花も咲かせて頑張って欲しいと切に願います。