ゴロフキンvs村田が4月9日、さいたまスーパーアリーナにセットされましたね。今のオミクロン株の状況からすると微妙ですが、本当にやるんですね。
ゴロフキンにとってはカネロ戦前の調整試合。村田にとっては現役の総てを注ぎ込んでの総決算となりそうですが、この試合が終わった後の村田が気になります。
負ければ引退というのは勝負の世界で、賭けるものが大きくなれば当然出てくる話ですし、一昔前は世界戦敗北→即引退というケースも多かったですね。
では、勝った場合は?勝ち目が少なくても真剣勝負である以上は確率はゼロではない。保持するWBA王座のタイトル・ホルダーの責務を果たすべく防衛ロードを歩むか、ゴロフキン同様のビッグマッチ路線を進ませるのか、そこらへんのビジョンが見えてないことも村田に乗れない一因になってる様に思います。
勝って引退というのは美しい話ですが、それはやり切ったボクサーだから許されることですよ。長谷川穂積のように。村田はゴロフキンに勝ったとしても「やり切った」と言えるのでしょうか?
コロナがあったにしろ2年以上に渡って防衛戦を行わず、防衛戦を行ってるときも誰を相手に試合したというのか。井上尚弥同様に世間に対するボクシング業界のアイコンとしての立場にありながら、プロのリングで村田はこれまでに何を証明したというのか?
ゴロフキン戦は村田にとって大勝負であることは間違いないが、試合の一つであることも事実だ。勝っても負けても引退という形で幕を閉じずにまだ戦ってない世界の強豪と拳を交えていくべきではないのか。
カネロやチャーロ兄弟は無理としても、ムンギアやアンドラーデ、ユーバンクJR当たりとは対戦すべきではないか。
後年、嘲笑される様なプロ・キャリアで終わらせないためにはゴロフキン戦後を真剣に考える必要がある様に思うけどなあ。