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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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ドネアよりもカシメロ、リゴンドー。

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「強い相手以外とは試合しない。」とは井上尚弥が大橋ジム入りした際に結んだ契約の一節とは聞いたことがありますが、最近は若干、微妙なブレが出てる気がします。

現在、井上に求められるのはバンタム級での4団体王座統一。

コロナ禍の影響もあり、交渉が一筋縄でいかないのはわかる。そして、焦燥感を募らせてる事も。しかし、WBSS以降のマッチメイクや井上陣営の発言に微妙なズレを感じるのは気のせいでしょうか?

例えば、カシメロよりもドネアとの再戦が優先されてる点。一度は完勝してる相手だけにリング上も対策が立てやすいし、前回の伝手もあって試合の交渉もしやすいのだろう。ドネアがWBCの王座を持ってる点でも再戦する土壌は確かにある。

 

しかし、前回は競ってる部分はあったものの、ダウンも奪ってるし、井上の完勝だったので「再戦?」というのが正直な気持ちだ。

むしろ本来ならばカシメロが先だろう。井上自身がカシメロをリスペクト出来ない部分があるにしろ、意外性の塊みたいなカシメロのボクシングは予測不能な展開を生み出す可能性もある。アッサリと終わらされることも含めて、ドネア戦よりも先が読みにくい面白さは勝る。

ダスマリナスやディバエンは指名試合の絡みもあったし、陣営としては現状では精一杯だったのかも知れない。次戦がドネアとの再戦であれば、強い相手ではあるものの、やりやすい相手ではあろうか。

しかし、それでキャリアを浪費していいのか。むしろ、今の井上に相応しい相手は不確定要素が多い相手ではないか。例えば凡戦になる可能性があるにしろリゴンドーとは拳を交える必要はある様にも思う。

勝敗と内容、いずれもファンの想像力を超えてこそスーパースターたるべき存在になるのであろうか。塩をスィートに出来てこそMONSTER。

やはり、ドネア2よりもカシメロやリゴンドーとの対戦が観たい。

井上といえどもキャリアは有限。一度、完勝した相手と再戦する前にもっといろんな世界の強豪と対戦する姿を見たい。

 

 

 

 


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