令和のコロナ・パニックの中、行ってきました。
当初は当日券で行くつもりでしたが、観戦仲間の太陽と海さんを通して前売りを購入。まさか、当日券を販売中止という事態になるとはね。
この興行を最後に3月一杯は地方も含めてJBC管轄下の興行は自粛です。4月以降もどうなるかわからず、これだけの非常事態は3・11東日本大震災以来だよなぁ・・・
事は人命に関わることもあるので仕方ないことではあるのですが。
会場の入りは4~5割位かな。平日とはいえ当日券が販売出来る状況だったら、もう少し入っていたのかもしれませんね。
太陽と海さん、某映像マニアの方と3人でバルコニーから観戦。
マスク率高し。そして試合の合間の換気、入場口に消毒液が置いてあったけどどこまで役立ったのか。無いよりはマシかな。
ちなみにジョーさんもマスクしてました。
さて、試合の方は全8試合。4回戦3試合、賞金マッチの5回戦が2試合にはじめの一歩フェザー級トーナメントの準決勝が2試合、そしてメインと。ボリュームたっぷりでした。
さて、第一試合
本間寛太(JBスポーツ)vs青木勇人(新宿協栄)
青木はパンフでは花形所属になってるが、瀬藤会長の新ジムに移籍しての新規一転。アップライトから丁寧に左を出す本間に対し、前傾姿勢で潜って左右フックを飛ばす青木が優勢・・・も1R終了間際に本間の左ショート・フック決まりダウン。しかし、2Rに構わずラッシュをかけた青木が右フックで2度のダウンを奪い、即ストップがかかりTKO勝ち。最後の本間のダウンは危なかったが、担架に乗らず歩いて控室へ帰ったので一安心。
次いで第二試合
川口竜也(五代)vs山内寛太(reason大貫)
互いに無勝2敗同士の対戦ながら好試合。サウスポーの川口がコンビネーションを駆使して攻め込めば、山内も接近して手数で応戦。相譲らずに4R戦い1-1引き分け。
第三試合は太田興一(花形)vs岩崎慧(EBISU K’sBOX)
太田が序盤からペースを掴む。3R、テンプルへの右フックから左フックを決めると岩崎が危険な倒れ方でダウン。太田TKO勝ち。
そして四試合目は賞金マッチ5回戦。ライト級契約。
土屋修平(reason大貫)vs山口祥吾(唯心)
1Rから山口の左が冴える。土屋は打たせる選手だが、打たれた後の反応というか耐える力感が無く、ブランクを感じさせる。
ボディも打たれて後退するもコーナー際でタイミングを観ての右を決めた土屋がダウンを奪う。この辺りの嗅覚はさすがだったが、後は山口の攻めを耐え忍びつつ、時に強打を思い出した様に振るって反撃するのみ。
3R終了間際の土屋の右アッパーに大きく山口の顔面が跳ね上がるなどの見せ場もあったが、顔面が出血もまじえてボコボコになっており、いつ止められてもおかしくない展開。5Rに山口の右ストレートでグラついたところに追い打ちをかけられてストップ。山口5RTKO勝ち。
土屋、今後はどうするのか、現役続行みたいだが・・・
五試合目も賞金マッチ5回戦。小浦再起戦。
小浦翼(E&Jカシアス)vsアリストン・アドン(比国)
復帰戦でキッチリとミニマム契約まで絞ってきた小浦に太陽と海さんも感心。しかし、相手のアドンが酷すぎた。
頭から突っ込んでボディを打つので1Rから小浦がバッティングに頭を抑えるシーンも。2R以降もアドンの態度は改まらない。「お前は亀田か!」と言いたくなるね。亀田よりは強いだろうけど。
小浦は何とか試合を成立させようとして突進を横に流しての右やボディ等を繰り出す。3Rに小浦の右が炸裂して唐突にストップ。
小浦のTKO勝ちだが、アドンの失格負けだよな。
ここからは「はじめの一歩フェザー級トーナメント」準決勝を2試合。
草野慎吾(三迫)vsイ・ジェウ(韓国)
溜田をKOしたイの勝利予想だったけど外れ。
序盤はイが手数は少ないながらも圧力をかけて有効打をヒットさせていく。しかし、中盤から後半になるにつれてジワジワと草野が自分のペースに引きずり込む。微妙だったけど判定は2-0で草野。
渡部大介(ワタナベ)vsリチャード・プミクピック(比国)
こちらもプミクピック有利を予想したが外れました。
プミクピックが序盤から強いワンツー、アッパー等を放ち、ペースを掴もうとするが渡部は冷静に対処。4R位からスタミナ切れになったプミクピックに渡部がボディで更に削りにかかる。後半はそのまま攻勢点で渡部有利。気持ちが乗ってるからか、途中、強いワンツーを食らったものの怯まずに攻め込んで試合終了。判定は3-0渡部。
外人同士の決勝を予想してたけど、大外れ。決勝は日本人対決となりました。
そしてメイン。OPBFウェルター級王座決定戦。
クドゥラ金子(本多)vs長濱陸(角海老宝石)
クドゥラ有利予想に反するかの様に長濱が意地を見せた。
1Rから長濱が左ジャブ、そしてボディへのコンビネーションを見せて試合のペースを握っていく。クドゥラは手数が少ないというか出せない。
4Rまでは長濱が「40-36」×3とフルマーク。
さすがに不味いと思ったのか5Rにクドゥラが反撃。攻め込まれていたが右ストレートを当てて長濱の動きが止める。連打で攻め込むクドゥラ。しかし、その反撃も凌がれてしまう。
それでも逆転への期待も高まったが、6Rには攻め疲れからかクドゥラがまた守勢に回ってしまう。その展開は10Rまで変わらない。
8R終了時は長濱が「79-73」×3で大差リード。
クドゥラはもう倒さないと勝てない。
次のクドゥラのチャンスは10R。ボディを攻めると、長濱がクリンチ。
それを引きはがしてワンツー、左フック等の連打で攻め込むが捕えきれない。これが最後のチャンスだったか・・・
11,12Rは長濱が最後まで攻め抜き試合終了。
判定は117-111が2人に118-110が1人の3-0で長濱。
思わぬ結果となったが、これは長濱を褒めるべき試合。不利予想にも関わらず、過去最高の仕上がりを見せてくれた。
一方のクドゥラは今まで順風満帆だっただけに初黒星はショックだろうけど、この段階で敗北を経験したことと、12Rを戦い抜いた経験値を得た事は今後の大きな経験になったはず。再起を期待したい。
今後はしばらくボクシング興行はお休みですが、見応えある興行にエネルギーをもらいました。そして早く、日常が戻ってきて欲しいですね。それまで観戦欲を溜めておくことをお勧めします。