今年は長い夏休みが取れたこともあり、行ってきました。
後楽園駅に着くと、そこは既にジャニオタの聖地。東京ドームでコンサートがあるらしく、凄まじい人混みを何とかかき分けて黄色いビルへ。
チケットは売り切れ必至と思ったけど、全席種がありましたね。自由席4000円を購入。この日は久々の一人観戦なので気ままに時間を潰してから、ホールの中へ。場所は当然、バルコニーですが、東西バルコニーと南側後方の自由席エリアは密集度が高い。いつも北側にいる青山次郎氏もこの日は南側から観戦してました。
最終的には南がまぁまぁな以外は北、東西と良く埋まったと思いますが、このカードなら札止めにならなければダメだろう。
この日は10回戦と日本タイトルマッチの2試合がキャンセルになったので4回戦が2試合。8回戦とメインのタイトルマッチの全4試合。
勅使河原が仕上げのシャドーをしてると坂本会長が知り合いを紹介に連れてきてしばらく談笑してました。
15分遅らせて試合開始。
2戦2勝ながらアマ30勝15敗の川満俊輝(三迫)と1勝(1KO)の福田康輔(神奈川渥美)の対戦。川満が多彩なコンビネーション、打ち終わりを狙っていくなどして終始優位に試合を進めて3-0判定勝ち。
次いで3勝8敗1分の田口健太(セレス)と3勝5敗1分の河野勇太(SRS)河野が手数で初回からペースを握りにかかるが、大半がオープン・ブロー気味なので一発の有効打は田口に分がある様に見える。しかし、出血等もあって完全に河野のペースを崩すまでに至らず、最後は2-0で河野が判定勝ち。ドローは無いかなあ。
早くもセミの8回戦、2017年度の全日本新人王の有岡康輔(三迫)と3戦目ながらアマ64勝26敗の鈴木雅弘(ワールドスポーツ)の対戦。
これは好カード。ライト級だし、A級なのでスピード、迫力が段違い。
やや有岡がペースを握りかかったかなと思った1R中盤過ぎに鈴木の左フックが炸裂して有岡ダウン。この後の有岡の挽回も凄かった。本来なら10-8で鈴木だが、10-9になってもおかしくない程。
2Rも有岡のストレート、アッパーに鈴木の左フックが交錯する。そんな矢先に鈴木のボディが決まり有岡が身体をくの字に曲げる様にダウン。ボディのダウンでこれは立てないと直感的に思わさせられたのはちょっと記憶にない。そのまま鈴木がKO勝ち。
早く吉野に挑めるところまで昇ってきておくれ。
月間賞の表彰や三迫名誉会長の追悼セレモニーが続く。
輪島や友利がセレモニーに参加したが、諸事情から三原の姿が無かったのは残念。それにしても輪島会長、年取ったな・・・
そして日本タイトルマッチを行う予定だった王者、堀川謙一(三迫)と世界王者、拳四朗(BMB)の2分2RのEXマッチ。
この手のスパーでは当然、打ち抜くパンチは打たないから、ポジショニングやステップ、ボディワーク等を注意しながら観戦。拳四朗のこれらの動きはやはり一段階上というのが素人目にもわかる。
それでも堀川のトリッキーなタイミングのパンチが拳四朗を捕えるシーンもあり、やはり本チャンの試合が観たかったなあと思ったのでした。
そしてメイン。これがまた、もうねえ・・・(感嘆)。
OPBFのSバンタム級タイトルマッチ。勅使河原弘晶(輪島功一S)に挑むは大森将平(WOZ)。世界ランカー同士でもある生き残り戦。
序盤は大森がジワジワと圧力を強めていくが、勅使河原がスピードのある攻撃と巧みなポジショニングでペースを握る。特にサウスポーの大森に対して右のボディ・ストレートが有効になってる様に見えた。
大森の左アッパーも空を切るがヒヤリとさせるもの。
それでも大森の手数が少なく、4R終了時は3-0で勅使河原。
これで勢い付いたか、勅使河原が中盤も押さえていく。6Rには大森がグラつき、あわやというシーンも。7Rには大森が反撃の目を見せるが挽回までには至らない。8R終了時点3-0で勅使河原有利。大森は明確にダウンを奪うなどしないと逆転の目が無い。出血もディス・アドバンテージになってる。
9、10Rは勅使河原の動きが落ちた様に見えた。大森が必死に反撃。
かっての内藤大助の様に勅使河原の試合スタイルも運動量が多いからか、終盤に差し掛かるころにやや失速の印象を持った。
しかし、11Rを経て再び流れを引き寄せた勅使河原が最終12Rにクリンチしてきた大森を振りほどき、ロープ際で連打を浴びせるとレフェリーが試合をストップ。
試合自体は勅使河原のペースで進んではいたものの、大森の反撃等で最後まで気が抜けない試合でした。この階級は岩佐、小國といった元世界王者勢もいるし、和氣や久我もいます。すぐに順番が回ってくるとは限らないけど、敢えて待たずにもぎ取ってしまう展開もいいのではないでしょうか。というわけで次は久我とやってくれないかなあと無責任に思います。