例によって大晦日周辺に興行が集中したわけですが、今年はリゴンドウもナルバエスも来ないので、ある程度は日本人選手の勝ちが見込まれる様な予定調和的なマッチメイクが目立ちました。久々に総合格闘技の大晦日参戦もあって賑やかだったけど、一日集中はもういいんじゃないかなあ。
29日は有明で生観戦。
同日、さいたまスーパーアリーナで行われたRIZINは録画のうえ後日テレビ観戦しましたが、青木vs桜庭は誰も得しない組み合わせでした。そりゃ、現役の方が強いに決まってるだろうし、桜庭の過去の偉業に泥を塗ってるとしか思えない。青木はキッチリと仕事をしてくれたと思いますけどね。石井が一番弱く見えたヘビー級トーナメントが面白かったくらいかなあ。
31日は昼はさいたまスーパーアリーナのコミュニティセンター内で行われたRIZINのエキスポを観てきました。入場無料ながら、シュート・ボクシングや修斗のEXマッチやコールマン、ヒーリングの来場に川尻、長南のトークショーと見どころ一杯で楽しめました。インディー系のプロレスの試合もあり、真昼の昼下がりに流血戦を観戦というのもシュールな光景で面白かったです。
ちなみに本戦はテレビ観戦しか出来ず。毎年、内山も大晦日はテレビ観戦しか出来ないので、せめて日程をずらして欲しいです。
ボクシング界もアイドル系とのコラボよりもこういうイベントの開催や参加などを積極的に行うことが底辺拡大に繋がると思うけどなあ。海外だと名誉の殿堂の式典やUFCでもファン・エキスポなどを結構な規模で開催してるからやり方一つだと思うんですけどね。単純に公開スパーや計量、ミット打ちなどを行うだけでも昼下がりの一般層へのアピール度は違うでしょう。寒いけど、外のけやき広場もありますしね。ここらへんはやり方を他の格闘技イベンターに学んでもいいと思うけどなあ。
試合の感想は箇条書き程度に。
田中と田口、高山はアッサリと相手に先手を許してしまう、そして後で盛り返すという展開はいかにも日本的らしい。田中は逆転KO、田口は追い上げて相手の心を折ってTKOと結果オーライだったが、高山はいつもの流血が災いして負傷判定で王座陥落。
田中はライトフライへ転級を考えてるみたいですが、今のままではかなり苦しいのでは。最短記録などに拘らず、じっくりと経験を積ませてから上を狙わせて欲しいですね。
田口は試合を最後は自分のペースに持っていく上手さがあるが、前半は相手の動きを見てることもあるのだろうが、今回は特にエンジンのかかりが遅く感じた。デラローサは筋肉質で全身で振りまわしてくるタイプだっただけにガス欠を誘っていたのかも知れないけど。
高山はスタイル的にバッティングが偶発しやすい欠点が露呈してしまったというか・・・
過去にも小熊坂戦やカルロス・メロ戦も負傷判定決着だし、最近ではヌコシナティ・ジョイとの1戦目やファーラン戦もそうですね。キャリアの中で負傷判定の占める割合が多いので今回もなるべくして、なったという感じですね。2-1と割れたけど高山の勝ちは無いでしょう。
評判が良かったのは井岡と内山ですが、井岡は一度戦ってる(噛み合わせが良い)レベコが相手ですし、予想外だったのはKO決着だったことかな。好選手であることは変わらないし、次へ繋がる試合だったので来年はエストラーダとやって欲しいですね。もうロマゴンは井上にまかせていいから、せめてエストラーダとお願いします。
内山の場合は相手が食い足りなさすぎでしたが、次にあるであろうウォータース戦へ向けて良い調整になってくれれば。怪我も無かったみたいですし、2016年こそ期待しましょう。
録画したRIZINは元旦に見たのですが、ヒョードルの相手はシング心よりもキング・モーの方が良かったと思います。トーナメントも準決勝・決勝はダイジェストだったし、フリーク・ショー2試合にあんなに尺を割くなら、もう少し見せて欲しかったなあ。ちなみにクロンvsアーセンが2日間のベストバウト。PPV買わなくて正解だったかも知れないですね。
ボクシング以上に日本のメジャーMMAに明るい未来が見えないことを痛感した年の瀬になりました。以上、緩い雑感でした。
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大晦日雑感
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