謹賀新年、あけましておめでとうございます。
大晦日の試合をようやく見終わりましたのでそれを含めて個人的な昨年の振り返りをします。
一番印象的なのはここ数年、海外での日本人選手の活躍が目立ってきたことですかね。また、国内でも実力本位の組み合わせが多くなり、王座の有無だけでなく、誰とどういう試合をしたのかがより問われてくる傾向が強まってきたと感じさせる1年でした。
1.年間最優秀選手:井上尚弥(大橋)
※たった1試合、わずか2Rではあるものの、実際に受けたインパクトは最大級。モレノ戦を競り勝った山中やジョムトーンをあっさりKOした内山も例年ならMVP級ですが、有明での衝撃はとにかく大きかった。ナルバエス戦、パレナス戦限定ではあるものの、もしかしたら本当に凄いものの序曲に過ぎないのではないかという気がしました。世界レベルでの耐久性やスタミナなど、高度な次元で試されてない部分はあるにしろ、ロマゴンやエストラーダとの対戦を含め、今後に抱かせてくれる夢の大きさ込みで個人的MVPに値します(何も出ませんが(笑))
2.年間最高試合:長谷川穂積(真正)vsオラシオ・ガルシア(メキシコ)
(2015年5月9日・兵庫・神戸県立体育館)
※30代中盤、キコ・マルチネス戦の惨敗から1年以上経っての再起戦など長谷川に好意的な材料がまったく無かったものの、終わってみれば現状出来る事を出しての完勝。ガルシアの強打を考えると即引退も考えられただけにファンの方も覚悟を持って見届けた試合でした。
繊細な技巧に裏打ちされたチェスの様なペースの取り合いだった山中vsモレノやラスベガスのファンを驚嘆させた三浦vsバルガスなどが一般的に上げられるだろうけど、敢えて自分はこの試合をベストバウトにあげたい。
生観戦では年末の後楽園で観た石本vs久我や有明での井上尚vsパレナス、メンドサvs八重樫なども印象的でした。内山に関しては圧倒的過ぎてもう・・・ウォータース戦を期待してます!
3.敢闘賞:三浦隆司(帝拳)
※バルガス戦だけでこの賞に値する。また国内では伊藤、荒川、(負けてしまったが)尾川と相手選ばずにハードマッチメイク路線を突き進んだ内藤律樹も素晴らしい。日本人枠から外れるかも知れないけど海外で2連続KO防衛(うち一つは敵地で逆転KO)というホルヘ・リナレスも来年は更なるビッグ・マッチを期待。
4.殊勲賞:八重樫東(大橋)
※メンドサに勝って”正当な”3階級制覇達成は見事。王座決定戦が一つも入ってなくて偉業を達成したのは八重樫が初めてです。ライトフライはWBA田口、WBC木村と4団体中、3人が日本人王者という状況になりましたが、実際に一番強いのはWBOのドニー・ニエテスだと思うので八重樫は是非、ニエテスとの統一戦に挑んで欲しいです。年末に感動しました。
国内では苦労人、堀川の戴冠が印象強いです。結局は拳四朗に王座を明け渡してしまいましたが、小野に勝ったのはもっと評価されてもいいと思います。
5.技能賞:山中慎介(帝拳)
※ハード・パンチャーの山中ですが、素人目にも去年より進化したと見られたのが右の使い方。
一昨年のV7のスリヤン戦では左に依存する傾向が強く、右は伸ばして抑えたりするシーンが多くてやや不満でしたが、昨年の2試合はこの部分が改善してた様に見えました。
V8のサンティリャン戦では実力差があったものの、いろいろな角度から実戦で試すかの様に右のジャブを付き、フック気味に引っ掛けて回したりと多彩な使い方が見て取れました。そしてV9のモレノ戦ではこの右とボディ打ちがモレノを削っていき、終盤の失速を呼び込み、ポイント的に競り勝つ要因になったのではないかと推察します。単純な右の付き合いではモレノに劣勢だったかも知れませんが、完全にペースを明け渡すことなく、ボディや次の展開の布石になる使い方が見て取れたと思います。(ま、素人目の感想ですが。)
6.新人賞:拳四朗(BMB)
※幼い顔立ちに似合わず、自信に溢れた試合振りです。パンチは力強さは感じないけど、スピードとタイミングに非凡なものを感じます。堀川から日本王座を奪った後はしばらく、日本王座の防衛戦で揉まれてから上へあがってもらいたいです。小野や知念あたりとの試合を観たいなあ。
丸田も良かったみたいですが、映像は観れてません。また辰吉二男は荒いけど、ナチュラルな当て感の良さとパンチ力が魅力です。父親とはまた違った色合いの選手になるかも。アマをバックボーンにしてる選手が当たり前になると4回戦、6回戦の選手のレベルが上がって、全体的な底上げが期待出来ます。しかし、そうなるとプロ叩きあげのエリート・キラーみたいな選手の出現を欲したりしますからファンは勝手なものです(笑)。
大晦日の試合をようやく見終わりましたのでそれを含めて個人的な昨年の振り返りをします。
一番印象的なのはここ数年、海外での日本人選手の活躍が目立ってきたことですかね。また、国内でも実力本位の組み合わせが多くなり、王座の有無だけでなく、誰とどういう試合をしたのかがより問われてくる傾向が強まってきたと感じさせる1年でした。
1.年間最優秀選手:井上尚弥(大橋)
※たった1試合、わずか2Rではあるものの、実際に受けたインパクトは最大級。モレノ戦を競り勝った山中やジョムトーンをあっさりKOした内山も例年ならMVP級ですが、有明での衝撃はとにかく大きかった。ナルバエス戦、パレナス戦限定ではあるものの、もしかしたら本当に凄いものの序曲に過ぎないのではないかという気がしました。世界レベルでの耐久性やスタミナなど、高度な次元で試されてない部分はあるにしろ、ロマゴンやエストラーダとの対戦を含め、今後に抱かせてくれる夢の大きさ込みで個人的MVPに値します(何も出ませんが(笑))
2.年間最高試合:長谷川穂積(真正)vsオラシオ・ガルシア(メキシコ)
(2015年5月9日・兵庫・神戸県立体育館)
※30代中盤、キコ・マルチネス戦の惨敗から1年以上経っての再起戦など長谷川に好意的な材料がまったく無かったものの、終わってみれば現状出来る事を出しての完勝。ガルシアの強打を考えると即引退も考えられただけにファンの方も覚悟を持って見届けた試合でした。
繊細な技巧に裏打ちされたチェスの様なペースの取り合いだった山中vsモレノやラスベガスのファンを驚嘆させた三浦vsバルガスなどが一般的に上げられるだろうけど、敢えて自分はこの試合をベストバウトにあげたい。
生観戦では年末の後楽園で観た石本vs久我や有明での井上尚vsパレナス、メンドサvs八重樫なども印象的でした。内山に関しては圧倒的過ぎてもう・・・ウォータース戦を期待してます!
3.敢闘賞:三浦隆司(帝拳)
※バルガス戦だけでこの賞に値する。また国内では伊藤、荒川、(負けてしまったが)尾川と相手選ばずにハードマッチメイク路線を突き進んだ内藤律樹も素晴らしい。日本人枠から外れるかも知れないけど海外で2連続KO防衛(うち一つは敵地で逆転KO)というホルヘ・リナレスも来年は更なるビッグ・マッチを期待。
4.殊勲賞:八重樫東(大橋)
※メンドサに勝って”正当な”3階級制覇達成は見事。王座決定戦が一つも入ってなくて偉業を達成したのは八重樫が初めてです。ライトフライはWBA田口、WBC木村と4団体中、3人が日本人王者という状況になりましたが、実際に一番強いのはWBOのドニー・ニエテスだと思うので八重樫は是非、ニエテスとの統一戦に挑んで欲しいです。年末に感動しました。
国内では苦労人、堀川の戴冠が印象強いです。結局は拳四朗に王座を明け渡してしまいましたが、小野に勝ったのはもっと評価されてもいいと思います。
5.技能賞:山中慎介(帝拳)
※ハード・パンチャーの山中ですが、素人目にも去年より進化したと見られたのが右の使い方。
一昨年のV7のスリヤン戦では左に依存する傾向が強く、右は伸ばして抑えたりするシーンが多くてやや不満でしたが、昨年の2試合はこの部分が改善してた様に見えました。
V8のサンティリャン戦では実力差があったものの、いろいろな角度から実戦で試すかの様に右のジャブを付き、フック気味に引っ掛けて回したりと多彩な使い方が見て取れました。そしてV9のモレノ戦ではこの右とボディ打ちがモレノを削っていき、終盤の失速を呼び込み、ポイント的に競り勝つ要因になったのではないかと推察します。単純な右の付き合いではモレノに劣勢だったかも知れませんが、完全にペースを明け渡すことなく、ボディや次の展開の布石になる使い方が見て取れたと思います。(ま、素人目の感想ですが。)
6.新人賞:拳四朗(BMB)
※幼い顔立ちに似合わず、自信に溢れた試合振りです。パンチは力強さは感じないけど、スピードとタイミングに非凡なものを感じます。堀川から日本王座を奪った後はしばらく、日本王座の防衛戦で揉まれてから上へあがってもらいたいです。小野や知念あたりとの試合を観たいなあ。
丸田も良かったみたいですが、映像は観れてません。また辰吉二男は荒いけど、ナチュラルな当て感の良さとパンチ力が魅力です。父親とはまた違った色合いの選手になるかも。アマをバックボーンにしてる選手が当たり前になると4回戦、6回戦の選手のレベルが上がって、全体的な底上げが期待出来ます。しかし、そうなるとプロ叩きあげのエリート・キラーみたいな選手の出現を欲したりしますからファンは勝手なものです(笑)。