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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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5・30後楽園、末吉vs東上観戦記

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生憎の雨日和ですが、行ってまいりました。

やや早めに水道橋に到着。神保町までプラプラと歩いて古書店巡りを行い、獲物をゲット(笑)。

そして、某マニア氏と太陽と海さんの3名でバルコニーから観戦です。

正直、期待値はあまり高く無かったのですが、アンダーカードが面白かったこともあり、結果として満足度が高い興行になりました。

ただ、レフェリングに疑問は残る。帝拳に忖度してるんじゃないかと思うのは穿った見方かね?

 

インパクトがあったのは第2試合。

6勝のうち5KOで自信を持って試合を進めていた帝拳の中村駿介が高橋光政の逆転打を食らい2RTKO負け。

一回目は身体を大きく泳がせてのロープダウンだったが、ここでストップでも良かったのでは。結果、2度目のダウンは後頭部を叩きつけられる危険な倒れ方をしたのでヒヤリとさせられました。

同じ様に旭道山の甥の波田が草野から最終回ストップ勝ちしたときのストップのタイミングとか、裏メインの永野vs長濱で5Rにストップされる寸前の永野が一転攻め返して、逆転のTKO勝ちを収めたりしたところなどは不満が残りましたね。

波田は判定まで行っても勝ちは揺るがないから、まだいいかも知れないが、長濱がストップされたのは納得いかないというか。

永野がストップ奪うシーンだけを切り取れば、説得力はあるかもですが、それならば、その前のラウンドも含めて、より以上にダメージを与えてるであろう長濱の攻撃で止めなかったのは何故なのか、不満が残る。

梶は勝ち星を一つ付け加える様なマッチメイクでソツ無く期待された仕事をこなした感じか。

正木はタフな韓国人、シン・ヒュンジェに手こずったもののフルマーク判定勝ち・・・最終ラウンドも正木なのか?1Rにダウンを奪った右クロスはインパクトがあったが、その後が続かなかったのが課題かな。

 

そしてメイン。37歳、東上に対する声援が多い。ドリーム側の観客が多かったのと判官贔屓もあるのかな。

1Rから東上が攻め込む。接近戦を嫌がる末吉の顎に浅くも鋭利なフックが決まる。このラウンド取れるかもと思った矢先に末吉の右クロスが炸裂して東上ダウン。辛うじて起きるも凌いでゴング。

この後は倒し急ぐ末吉がやや遠めから大きなパンチを振るっていく、東上は身体ごと懐に潜り込んで手を出し、かき回していくが思ったほどには手が出ないし、ヒットも少ない。

逆に末吉が体勢を立て直して左ジャブを顔面に弾く様にして決めていく。場内は盛り上がるし、東上もおそらくは出来ることは全てやり尽くした充足感はあったのだろう。最終ラウンドは絞り出す様に攻撃してた。しかし、日本タイトルマッチの挑戦者としてあれでは勝てないし、ポイントも奪えない。

結果はユナニマス、大差で末吉にあがったが、これが最近までは内山や三浦が世界を極め、国内では金子や伊藤、内藤律樹らが凌ぎを削ってた階級なのかと思うと寂しい気がする。

試合自体は面白かったし、入場料の元は取ったと思ったが、ダイナミック・グローブ自体の行く末も含め、今後の展開に不安を覚えた大会でした。


 

 


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