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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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昭和は遠くになりにけり

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引退した元世界王者がジムを開く。

昔も今も良くあることですし、ファンも自分がかって熱くなったボクサーが育てた選手に熱視線を送るというのもいいものです。世代を超えて応援出来るというのも歴史を感じさせますからね。

しかし、近年は状況が違ってきてる模様が伺えます。

長谷川、内山、三浦がそれぞれジムを開いてもいわゆる、プロ加盟、プロを育てることにあまり積極的でない、アマ専門またはフィットネスとしてのボクシング・ジムを公言しています。

加盟金の問題もあるし、フィットネス専門にした方が経営が安定するという話です。また、選手のマッチメイクや果ては興行等の煩わしい事に関わらずにも済むことでしょう。食っていくということでは正しい判断。

しかし、かっては世間に対するボクシング界からのアイコンとして一世を風靡した彼らが会長として、自分の技術や精神を引き継ぐ様な選手を創らない、創れない環境は何とも寂しい。

花形会長が星野敬太郎を育てあげ、大橋会長が川嶋勝重と八重樫東を輩出した。比嘉の件で叩かれてる具志堅会長も名護や江藤三兄弟を世に送り出したわけですし、観戦歴の長いファン程、彼らの弟子を通して、指導者たる会長の現役生活に思いを馳せる、それもボクシングの楽しみ方ではあります。

 

名選手必ずしも名監督にあらず。ではあるものの、トレーナーやスタッフとの連携で名選手を生み出すこともまたあったりします。

既に完成してるアマの逸材が流入してくることも珍しくなくなりましたが、やはりプロ叩き上げというか、ジム手作りの選手がスーパー・エリートを食ってしまうのもこの競技のロマン。

現実的な経営の問題もあるかもしれないけど、やはりこういうところでもプロは夢を見続けさせて欲しいものですね。

 

おまけ↓

 

 

 


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