ボクサーの一つの目標はその階級の世界王座ですが、そこに挑むまでには多くの方の協力が必要になり、多くの資金が必要になることもあります。
その間にボクサーはランキングを上げなければいけないわけですが、地域王座を獲得等の実績を作るか、上位ランカーを破って上がっていくか等しなければなりません。タイ人相手にお茶を濁して、自然にランクが上がるとしたらそれはもう政治力の賜物でしょうね。
しかし、誰もがそんな力を持ってるわけではなく、ある程度は正攻法に従っていくしかなくなっていきます。
そんな中で一体、どこを目指してるのか?何をやってるのか?がわかりにくい選手も散見します。貴重なキャリアを浪費してるといいますか。
1.西谷和宏(VADY)
※昨年3月に土屋修平から日本王座を奪ったのは見事な試合でした。しかし、その後は防衛戦を一度も行わずに王座を返上。地元ではタイ人と戦ったのみ。世界を目指すためという理由みたいだが、吉野を避けたとしか思えない。
吉野と戦わずとも関西圏でのこの活動で声がかかるのは難しいと思うのだが。
2.江藤光喜(白井・具志堅)
※2015年11月にクァドラスに挑戦以降は5連勝。しかし、相手はフィリピンとタイの選手のみ。OPBFを一度獲得してることもあり、国内王座やランカーには見向いてもくれないが、国内でも層が厚いフライ~Sフライでこのまま待っていてもチャンスが来るのだろうか。
Sフライならば日本王座を先ごろ返上した船井とのマッチアップなどはそそられるものがある。
関西では前世界王者だった久保が再起戦でいきなり大沢と対戦を決めたこともあり、元世界王者(暫定含む)でも再度、その地位に昇りつめるには何らかのリスクという対価を払わねばならない。
前は似た様な趣旨の記事で大竹秀典と帝里木下を批判したことがありますが、大竹はハード路線に鞍替え、帝里はそれでも豪州でアンカハス挑戦までこぎつけましたね。ただ、ファンの支持を得るとしたら大竹の方ではないでしょうか。