ジョニー・ゴンサレスがクリストファー・マーティンに壮絶なKO勝ちを収めました。
何かと日本とも縁深いジョニゴンは強打者であるものの、打たれ脆く、過去に痛烈なKO負けを何度も喫しています。しかし、その都度に何食わぬ顔で再起してきます。
ラタナポンやマーク・ジョンソンにKO勝ちし、フェルナンド・モンティルと激闘を展開したバンタム級王者時代。
1階級上のSバンタム級王者、イスラエル・バスケスに激闘の末にKO敗退。
その後、有利予想だったベテラン、ジェリー・ペニャロサにボディを叩かれ、まさかの敗退。
そして、地元メキシコにて西岡のモンスター・レフトに仕留められKO負け。ここらへんが底だったかも知れません。
そんなジョニゴンを蘇らせたのは名匠、ナチョ・べリスタインでした。
チューンナップ戦をこなした後、震災の傷跡深い日本に来日し、長谷川に見事なKO勝ちでWBCのフェザー級王座獲得。
これを持って長谷川と西岡の比較論に走る向きもありましたが、ナチョ以前と以後のジョニゴンはまるで別人の趣きでしたし、相性の件も加味すると単純比較出来ないかも知れないですね。あえてそこを踏み越えて比較するのもマニアの楽しみではありますが。
その後、ポンセ・デ・レオンに負所判定で敗れて陥落したのは残念でしたが、その前の防衛戦でムタグワやロイネット・カバジェロ、エリオ・ロハスらを退けたのにはキャリアからくる巧さが従来の強さに加わってきた印象を持ちました。
そして2013年夏に不利予想のアブネル・マレス戦での初回KO勝ち!村田デビュー戦の有明コロシアム会場で休憩中にこの速報を聞き、思わず声を上げてしまいました(笑)。
そして昨年はゲーリー・ラッセルJRにストップされ、次戦でジョナサン・オケンドにいいところなく判定を落としての連敗。これまでか・・・とまた、思われてからの復帰劇。この勝利に喝采を送る日本のファンも多いはず。
思えば、長谷川戦が東日本の震災の直後に例え(関西に会場が変更になったとはいえ)福島原発の放射能洩れの不安もあったあの時期によく来日してくれたと思います。もちろん、同じ大会に参加したグチェレスやマウリシオ・ムニョスにも言えることですが、ジョニゴンほどのビッグネームであれば、彼らと違ってここで機会を放棄しても、チャンスがすぐ巡ってくるはずと考えても不思議ではなかったです。
しかし、それでも敢えて来日し、最高のパフォーマンスを見せたジョニゴンにはメキシカンならではのマチズモを感じました。今度は我々が応えてやる番です。
Sフェザーで戦えるならば、コラレスとやる前の内山高志の再起戦の相手としてはいかがでしょうか?
↧
倒されてもなお
↧