今、我が国のボクシング界では統轄4団体で10人もの世界王者が存在します。(リナレス含む)
一見、黄金時代と見紛う数字ですが、本来は冨と名声を得て然るべき王者の中にも試合枯れを余儀なくされてる選手達もいます。
まあ井上は拳の怪我があったものの年末に内定してるみたいだし、山中はモレノ、井岡と高山も9月に決定。三浦はコットvsカネロのアンダーに防衛戦を持ちこめそうだし、内山も11月~12月とのことなので大晦日に今年もぶっ込んでくるのですかね。
可哀そうなのは河野。誰からも注目されず、誰も徳しない輩とのアトラクションを強要されてます。
JBC追放選手が相手だし、これはEXマッチでいいのではないでしょうか。去年の大晦日からまったく試合を組んでもらえず、これはこの試合(という名のアトラクション)を推し進める陣営が最低です。ボクサーとしての僥倖も感じられない相手だしね。
さて、そんな状況でもまったく試合の予定も無く、話題も無く、淡々と日数だけが経っていく選手もいます。世界王者なのにねえ・・・
1.田口良一
※昨年、大晦日にロセルから王座獲得、今年の5月にクワンタイをKOしてV1。そろそろV2戦の話題位あって然るべきでは?おそらく大晦日の内山とダブルなのでしょうけど、余りにも放りすぎではないのか。後楽園でもいいからピンで防衛戦を興行してやる位でないと気が付いたらベルトを失っていたということにも成りかねない。
2.田中恒成
※5月に国内最短での世界王座獲得、決定戦なので真価は防衛戦からと思ってた人も多いはず。
しかし、試合の話がま~ったく聞こえてきません。階級上げて二階級制覇狙いとも言っていたみたいですが、どちらに動くか、ターゲットは誰かそろそろ明確にしてもらいたいものですが。
怪我をしたのかと思ってもそんな記事は見かけないし、これも大晦日狙いなのでしょうかね。そうすると世界王者を悉く試合枯れにさせてしまう大晦日偏重の傾向は業界の盛り上がりを考えると罪深いものです。
名古屋でガンガン試合やらせるべきだと思うのですが、愛知県体育館やガイシホールを一杯に出来てこそ世界王者ではないでしょうか。そう考えると畑中、薬師寺、飯田、戸高は素晴らしかったな。
畑中ジムはともかく、ワタナベ・ジムは防衛戦を回していけないのなら3名も世界王者を持てる器を要してないということではないでしょうか。プロ・ボクサーは試合してなんぼですし、ファンもそれを望んでるはず。結果として飼い殺しになってしまってるなら他ジムに頭を下げてもプロモート依頼すべきか、選手の移籍以外しか無いとも思います。
タイトルの価値が暴落していても世界王者は業界の宝です。一部の利権に振りまわされて損するのは本人とファンなのですよ。