去年12月のダブルOPBF戦以来の会場観戦。
金曜日ということもあり、久々のぼっち観戦です(笑)
当日券は全席種ありましたので最安値の7000円をGET。
バルコニーはまだ解放されてないので指定席に大人しく座る。南側の最後列から3番目、思い切り端っこだが、長方形の会場故、大会場観戦時を思えばリーズナブル・・・と無理に思う。7000円でこれはやはり高いよなぁ。
インターネットPPVが急遽決まったらしく、バルコニーにはその系統の関係者及びジム関係者らしき人達も。なんだよ密じゃねーか。席の方もソーシャル・ディスタンスを獲らなくなってるし、もう通常営業と変わらない気もする。ただ、100%近い確率でマスクをしてるのは日本人らしい生真面目さを感じる。海外だと先日のフューリーの試合があった10万人イベントでもほとんどノーマスクだものね。
さて、試合8試合中、6試合目に予定してた柳達也vs野口将志が野口の体調不良により急遽中止に。計量はパスしてるのになあ。
全7試合に1エキシ。試合数だけからするとコロナ前に戻ったかの様。
さて、試合をば。
1.フェザー級4回戦
山鹿あたる(セレス)vs我孫子アンディ・リュウ(竹原慎二&畑山隆則)
互いにサウスポー、互いにデビュー戦。
忌憚のない打ち合いに場内が温まる。山鹿がバッティングで流血もコンスタントにボディを叩き、我孫子の猛追を振り切った。
判定は3-0で山鹿。デビュー戦勝利。
2.女子フェザー級4回戦
ボーニ・フェデリカ(カナダ・RK蒲田)vs菅原麻子(一力)
長身のボーニが足を使って左ジャブを突きながら試合をリード。
菅原は距離を詰めてインファイトを狙いたいが懐に入れない。
ボーニの左で菅原が鼻を負傷。出血が止まらず、二度目のチェックでドクター・ストップ。3R0:40でボニーがTKO勝ち。
3.フェザー級6回戦
入口裕貴(横浜光)vsファン・キュンミン(韓国)
ほぼノーガードの状態から放つファンの連打が入口の顔面を悉く捉えて場内がどよめく。入口もボディを中心に上に細かいパンチを返して応戦。1、2Rは互いのパンチがヒットし、我慢比べの様相を呈してきたが、ファンの動きが徐々に鈍ってくる。
そして迎えた3R。コーナー際で入口の連打を食らったファンが足許をもつれさせる様なダウン。すかさずセコンドがタオル投入で決着。
3R1:13、入口がTKO勝ち。
4.バンタム級8回戦
千葉開(横浜光)vs鶴海高士(石田)
序盤、いつもの様にスピードある動きからタイミング良く放たれるコンビネーションで場内を湧かす千葉。しかし鶴海も鋭い左ジャブを突いて応戦。千葉はボディを中心にした攻めを見せるが、効き目はイマイチ。
それでもポイントをピックアップして判定は3-0で千葉。
5.73.5Kgs契約6回戦
帝尊康輝(一力)vs京原和輝(久留米櫛間)
帝尊は角海老からジム移籍して久々の復帰戦。リングサイドにはかっての同僚の藤本京太郎の姿もあったがとにかく目立つ(笑)
サウスポー、L字ガードで帝尊が待ちの姿勢で京原が飛び込む展開。
頭が衝突したり、クリンチ状態になったりとイマイチ噛み合わず。
最終6Rにプッシュ気味ながらも京原がダウン奪取、これが決定打になったか2-1で京原判定勝ち。帝尊にとっては苦い敗北になった。
ここでエキシビションとして2分2Rの公開スパー。
柳達也(伴流)と相対するのは野口が所属する一力ジムの宮崎辰也トレーナー。セコンドには近藤明広の姿もあった。
宮崎トレーナーのみヘッドギア着用。柳はノーギア。
宮崎トレーナーが大きな左右フックを振り、柳の左をヘッドムーブでかわすなど見せ場を作る。柳も雰囲気を読んで受け役に徹するシーンもあり、盛り上がった状態で終了。
6.バンタム級8回戦
木村天汰郎(駿河男児)vs高橋竜平(横浜光)
これは好カード。8勝0敗2分と無敗ながらKOも0の木村だったが、1Rにいきなり高橋を右ストレートで腰砕けにさせるシーンもあり、あわや?と場内も色めく。
木村は2R以降も手を出して微差ポイントをピックアップしていく。
高橋はガードを固めてジワジワと圧力をかけて追い詰め、ボディを叩いていくが、如何せん手数が少ない。
高橋のボディから逃げる様に後退する木村。4Rには下に意識を集中させて打ち下ろす右を決めた高橋だが、こちらも後続まで持ち込めず。
互いに決定打まで作れずに8R終了。判定は2-0で木村。
正直、高橋のボディを嫌がってる様に見えるシーンもあり、個人的には高橋の手が上がるかとも思ったが、ジャッジは木村の手数を獲ったみたいだ。PPVで観てた人は概ね木村勝利を支持してたので、映像を取り寄せて、もう一回見直した方がいいのかな。
7.Sバンタム級10回戦
小國以載(角海老宝石)vs栗原慶太(一力)
3年振りの復帰となる小國はどうかな?と思ったが、むしろ良い休養になったのではないかという位に動きが良かった。
1Rから小國が左で探りを入れる・・・間もなく栗原が強打を振るい、場内早くもヒートアップ。栗原の右フックに小國がワンツーで応戦。小國やや優勢ながらも余談を許さない。
2R、小國の右ストレート、左ボディが炸裂し、優勢。しかし、3Rには栗原が物凄い右アッパーを織り交ぜて反撃。4Rもそのアッパーが散見され、小國はこれに右を返す。これから更に熱のこもった攻防が期待されるところで栗原の頭が激突して小國が右眉当たりをカット。
ここでドクターチェックが入り、試合ストップ・・・
規定ラウンドを消化してないので負傷引き分け。
仕方ないと言えば仕方ないのだがこれは勿体無かったなあ。
場内の熱気、二人の攻防、このままラウンドを重ねていけば後世に語り継がれる様な試合になったのではないかと思っただけに残念無念。
しかし、これもボクシング。やむをえないアクシデントによるストップは残念だったが、再戦を近いうちに期待したいところだな。
とまれ後楽園にコロナ以前の熱気が戻ってきたことを実感しました。