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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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日本のジョーカー、中谷潤人

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ローマン・ゴンサレスvsフリオ・セサール・マルチネスを鑑賞しました。

エストラーダとの再戦を僅差ながら失ったり、Sフライではシーサケットに連敗したりと以前の様な怪物性は薄れてますが、それでも現代のMONSTER。

 

 

無理にKOは狙わずとも流れる様な攻防の切り替えと多彩なアングルから打ち出される嵐の様な連打はちょっと止められそうもありません。

エストラーダとの2戦目も個人的にはロマゴン勝ったんじゃね?と思いましたし、バンタムに上げたときに井上尚弥が体格差を利した攻めでもしない限りは土が付きそうも無いです。

井岡戦も一部で噂されてましたが、せめて井岡はニエテスに完勝する位でないとやっぱりキツいんじゃないかなぁ・・・あのコンビネーションは井岡のディフェンス網ですら突き破ってくる様な気がします。

個人的に近未来という条件で対戦が面白そうなのが中谷潤人。

底が見えてないという点では中谷ほど底をまだ見せてない日本人選手もいないのではないか。

体格的なアドバンテージ、距離の違い、スタイルの違い。

上背はロマゴンが160cmをちょっと切るのに対し、中谷は171cm

井岡は165.5cm。

リーチはロマゴンが163cmで井岡が168cm。中谷のリーチは確認できてないですが、単純に身長とほぼ同じ位とすると170cmちょっとはありますね。

井岡はステップと左ジャブでリズムを取り、ガードの上から多少の被弾も許容しつつダメージを抑えながら試合を構築していくが、田中戦やシントロン戦みたいに序盤をじっくりと偵察に使うのでそこでロマゴンのペースに巻き込まれてしまう気がする。

 

中谷は接近戦も出来るが、懐を深く取りながら長い距離からの強打を打ち込む体格的なアドバンテージもある。しかし、ロマゴンの圧力を食い止められるかは疑問が残る。まだ、Sフライで試されてないという点も不安要素かな。

 

 

ひょっとしたらアッサリやられてしまうかもしれないし、オッズとしては不利かも知れないが、試合の噛み合わせが読めない部分があり、そこが期待出来そう。ちょっと観てみたくはありますね。

井岡、井上尚という日本のツートップとの対戦が熱望されながらも結局実現しなかったわけですが、ロマゴンが斜陽に入る前に中谷には対戦まで漕ぎつけて欲しいです。

 


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