国内ではまだ大きい大会がいくつか残ってるので海外から先に総括。
メイウェザー、パッキャオというここ10年位の規模で市場を牽引してた二人のスターの時代がいよいよ終焉を迎えつつあり、時代は次のスターを求めてます。当面はGGGとロマゴンかなあ・・・
1.最優秀選手:ローマン・ゴンサレス (ニカラグア)
次点:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
※この二人のワン・ツー・フィニッシュは鉄板でしょう。問題はどちらがトップたるべきかということであって。ゴロフキンはモンローJr戦で珍しくアラを見せてしまいましたが(とはいえ、レミュー戦の圧勝はインパクト大)、ロマゴンはソーサやビロリア相手に盤石。僅差でロマゴンかなあ。
来年は井上兄とのスーパー・ファイトを是非。井岡はもういいや。
2.年間最高試合:アンドレイ・フォンファラ(ポーランド)vsネイサン・クレバリー(英国)
(10月16日米国・イリノイ州シカゴ・UICパビリオン)
次点:三浦隆司(帝拳)vsフランシスコ・バルガス(メキシコ)
(11月16日・米国・ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン)
※この2試合に関しては個人的に文句無しですね~。まあメイウェザーvsパッキャオもそんなに悪い試合と思ってないし、三浦vsバルガスの行われた興行のメインのコットvsカネロも駆け引きも含めていい試合だったと思います。ロマゴンvsビロリア、GGGvsレミューのあった興行が大会としてはベストだったと思いますけど、フォンファラとクレバリーの試合はまさに現代のガッティvsウォード。同日行われた河野vs屁も手数の多さで話題になったみたいですが、形式が同じでも中身が大違いという例ですね。
3.技能賞:ワジル・ロマチェンコ(ウクライナ)
次点:エリスランディ・ララ(キューバ)
※ハイテクそのままに現在最先端の試合を見せるロマチェンコ。しかも単に自己満足追求するだけのリゴンドウと異なり、観客とプロモーターを満足させるプロ仕様の味付けも施しつつあります。今ならサリドにも勝てるんじゃないかな。
次点のララも判定上等で我が道を行きますが、かってはポール・ウィリアムスに不運な判定負けを喫したり、カネロにも1-2で敗れたりと悲運がファンの同情を少しは買ってるのかも知れません。リゴンドウほどは嫌がられてない感じがします。とはいえ、あの階級で我儘に自身のテクニックを披露出来てるのは単純に凄いと思いますが。
4.敢闘賞:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
次点:ローマン・ゴンサレス (ニカラグア)
※MVPと逆ですが、単純にこの二人の時代と言っても過言でないのではないでしょうか。
アグレッシブに試合をこなす彼らは条件さえ整えば、いつでも、どこでも、誰とでも防衛戦を行いそうな戦う王者の雰囲気があります。今後、大物感が出てくるとビッグマッチ至上主義になってしまうのかも知れませんが、二人にはこの姿勢を継続して欲しいですね。村田も王者のゴロフキンより試合間隔が長いってどうなんだよと思います。
5.殊勲賞:ダニエル・ジェイコブス(米国)
次点:ショーン・ポーター (米国)
※クイリンにKO勝ちしたのはまさに「ミラクル・マン」の真骨頂。今までは何となくイマイチ感を持ってましたが、この勝利がもたらした意義は大きいですね。ブローナーを破ったポーターが次点。
他にもアンディ・リーやタイソン・ヒューリーなどのアップセットが印象強いですが、グラドビッチ、モンティエルを連破したリー・シェルビーやジョージ・グローブスに勝利したパドゥ・ジャックも捨て難いです。
※パッキャオ、メイウェザーが築いた時代が終焉を迎えつつあり、次世代のスター候補が凌ぎを削ってる印象です。その中でもゴロフキンとロマゴンが一頭抜けてる感があります。
階級でいうとミドル級が動いてる感じですね。圧倒的なゴロフキンを別格とすると、クイリンがジェイコブスに敗れ、コロボフをKOしたアンディ・リーもビリー・ジョー・ソンダースに敗れて陥落と活発な動きを見せています。ここに村田が介入していく図がどうしても浮かびません。早く、ファンを納得させるランク相応の選手とやらないと無駄に時間だけ経っていきますよ。
来年は日本人がもっと絡むといいですね。噂されてる内山vsウォータースの実現をまずは期待してますよ、渡辺会長。