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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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12・21後楽園観戦記

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2015年、最後の後楽園観戦に行って参りました。
久我は6月の内藤vs荒川を観に行ったときに強烈なインパクトを受けたので、彼がタイトル戦線に絡むのなら観に行こうと常々思っていたので、いい機会でした。しかも相手も石本ですし、これがNO-TVは勿体無いなあ。

当日で自由席を購入し、いつものバルコニーから観戦。17時位で1万2千円のRSと4000円の自由席が完売したのですが、第一試合開始時点で東西バルコニーや南側奥もスッカスカだっただけにまた安い価格のチケット枚数を少なくしたのかと思ってましたが、最終的に南後列2列も含めて4000円エリアはほぼ満員。19時以降に三々五々客席が埋まってきました。
全体的に7割~8割位は埋まった感じでした。年末の平日だから客足が遅かったのだろう。

前座は女子1試合に4回戦2試合、8回戦2試合。
3試合目の4回戦で新松戸高橋の神谷が帝拳の堤に判定勝ち。これがアンダーカードのベストバウトかな。堤はガードを固めて前進しながらフックを奮っていく、コリアン・スタイル然とした試合だったけど、長身でリーチも長い様に見えたから、あまり合ってない様に見えたのが気になりました。

8回戦、中川健太がKO数0の田之岡条から1Rに左でダウンを奪って判定勝ち。判定は2-1と割れたものの、一発に頼り過ぎる様に見えた中川を田之岡が裁ききったと思ったんだが・・・パワーレスで有効打とは見なされなかったと言うことなのか?ちょっと疑問。

セミでは高畑里望が塚本祐介に2RでTKO勝利。36歳の高畑は一つの敗北が即引退へ直結する可能性があっただけに場内からはホッとした空気も感じ取れました。この辺りの事情を自主制作の煽り映像を場内で流して説明するのもDANGANならではのサービスですね。

そしてメイン。久我の1,2Rでのキレはヤバい。早くも石本は鼻から出血しており、中盤で仕留められてしまうのかとさえ思えた。しかし3R以降から出入りに合わせての左ジャブやボディなどを好打すると序盤の飛ばし過ぎも祟ってか、久我の勢いに陰りが見える。
5R終了時は2-1で石本優勢。ここまで持ち直すのもキャリアの成せる技か。
久我も単発ながらボディで石本の体勢を崩させるなど、キレまでは失っていないが中盤は石本のペースの印象。しかし、後半に入ると再び息を吹き返したかの如く反撃に入る。石本はクリンチで凌ぐシーンが目立ってきた。
それでも最後まで気持ちが折れずに真っ向から打ち合いを挑む展開に場内のボルテージが上がりっぱなしで試合終了。正直、1ポイント位で久我かなとも思えたが、6R以降は会場の雰囲気も相まって冷静に脳内採点なぞ出来るはずもない。
正規の採点は1、1、2差で3-0で石本に。どちらも勝者と言っても過言でない激闘でした。

華々しいテレビ中継も無く、大袈裟な煽りも無い、専門誌を読み込む位のファンで無ければうっかりと見落としてしまいそうな興行かも知れないけど、今年最後の後楽園観戦で最後の最後でいいものを見させてもらいました。まだ有明での観戦が残ってるものの、やはり自分の原点はこっちなんだなあと思いましたね。来年も一回でも多く、足を運ぶ様に努力しよう。




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