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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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頭と尻尾はくれてやれ

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表題の言葉は株式などの投資では有名な格言です。株取引だけでなく、世の経済活動の原理は「安く仕入れて高く売る。」のですが、誰も一番適正なタイミングは事前に読み取れないので売り時、買い時を拘って見誤るなという戒めの格言だったと思います。多分。

実はこれはプロ・ボクシングにおいても当てはまるんですよね。相場よりもなるべく安く使いたいプロモーターとなるべく自分を高く売りたいプロ・ボクサーの関係といいますか。そしてタイミングを見誤ったために試合枯れになってる人達もいます。
怪我でもないのに1年も2年も仕事を選んでいるうちにキャリアを浪費してる方々。ファンにとっても損失なので1日も早く試合をしておくれ。

1.ミゲール・アンヘル・ガルシア(米)



一時期は内山の相手にも待望されていたマイキーだが、最後の試合は2014年1月のブルゴス戦。
本来なら同年5月に次戦としてユリオルキス・ガンボア戦が予定されていたが、ガンボアが高額のファイト・マネーを要求してきたために中止。そしてトップランクと係争中、何やってるんだか。
Sライトまで階級上げることを希望してたみたいですが、早く復帰しておくれ。ブローナー、ポストル、そしてクロフォードが待ってるぞ。夢のカード目白押し♪


2.ユリオルキス・ガンボア(キューバ)



そして、上のマイキーとの試合でファイト・マネーが少ないとして試合を流したガンボアです。
強打と撃たれ脆さを合わせ持つ、スリリングで魅力的な選手ですが、2014年11月以降の試合がありません。クロフォードに負けた後に行った再起戦を最後に活動してません。
そして、現在は自身の所属するSMSプロモーションズからの契約解除を申し立てて裁判中。ゴタゴタが無ければ内山やリナレスの相手としてリストアップ出来るだろうに・・・(多分)。

3.ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)



ようやく、コットvsカネロの前座で試合をしたものの、何故に試合枯れだったのか?わかってなさそうな試合運びでした。リゴンドウの場合は勝ちに徹した試合スタイルゆえの期待感の無さが第一のネック。そしてリゴンドウ自身も含めた陣営の要求と本人の市場価値の乖離が第二のネック。
何の後ろ立ても無いキューバの亡命者だけに負けたら終わりという気持ちは理解出来なくもないが、先日の無冠戦なら倒す位のパフォーマンスが見られないと駄目だろう。ドネアに勝ったこと、日本での天笠戦で相応のギャラをもらってしまったことで客観的な自己分析が出来ないみたい。同じトップアマでもロマチェンコとの扱いの違いはどうしてなのか?国籍を逃げ口上に使わずにもう一度、自身を見直して欲しいですね。

さすがに二束三文のギャラで試合しろとは言いませんが、待遇面で拘るあまりに試合から遠ざかるのは、自身のキャリアも考えると無駄としか言えません。GGGみたいに冷や飯を食わされた時代を乗り越えていく位の気概を見せて欲しいものです。
試合をしない、出来ないボクサーほど、勿体ないものも無いと思います。

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