田口がブドラーに負けました。
アマ出身者が幅を利かせる状況で、昔ながらの(ほぼ)叩き上げ選手として結果を出してただけにここでの敗北は残念ですが、ここ最近でもカニザレス→バレラ→メリンドときてブドラーですから防衛路線も強敵続きでハード路線だっただけに王者としての実績は揺るがないと思います。
しかしながら、今回の敗戦は昔、良くあった日本人選手が世界戦で敗れるときのパターンを踏襲してしまってる様に思います。
①序盤、相手を警戒し過ぎて見てしまい、ポイント先行され、ペースを奪われる。
②中盤、手数を出していくが、エンジンが既に温まってる相手のペースを崩すに至らない。
③後半、やや失速気味の相手からペースを奪い返そうとして追い詰めるシーンもあるが、一発に欠ける選手は仕留めきれない、また一発がある選手は狙いすぎて振り回してしまいチャンスを逃す。
④終盤、スタミナだけは温存しているのでラッシュをかけて攻勢を取るが、(時にダウンも奪うが)相手に足を使われてしまい逃げ切られてしまう。
⑤結果、小差~中差の判定負け。
昔、良く見た世界戦で日本人が敗れるときの定番パターン。
田口だけでなく、河野やかっての坂田、名城など勝ち味が遅い選手が良く陥りやすい負け方ではなかったかと思います。
これを打破するには単純に加害者側に回るべきではないか。
やられてしまってることを先にやってしまうということです。
つまり、内山の様な強い左であり、井上尚弥の様な畳みかけであり、徳山の様に一切のイニシアチブを握ってしまう様な空間支配とかが必要であろうかと。
凡庸も磨き上げていけば非凡になるけども、その先が必要になるのではないかと痛感させられました。