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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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10・22両国雑感

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残念ながら仕事の都合で会場に足を運ぶことは出来なかったのですが、帰宅後にテレビ観戦。やはり拳四朗の試合は後日か・・・

※11月4日23:00~BSフジで放映だそうです。

 
さて、試合についての雑感を。

 

 

まず比嘉vsマソン。比嘉は良くも悪くも荒々しい。最初から最後までトップギアに入れたまま、押し切ってしまうスタミナとフィジカルが彼の最大の長所だが、反面、アマ経験豊富な欧州の選手にはアウト・ボックスされてしまうのではないかという不安もあった。
しかし、この試合に関してはその不安は杞憂にしか過ぎなかったね。
アッパーを5連打、6連打してもはバランスを崩さずに力強く打てる身体の強さ、バランスの良さはなるほど、ちょっと日本人離れしてるかも。
ガードを固めるマソンに隙間を縫うようなパンチを打ったり、強弱を付けたりとパンチャーとしての技術も垣間見えた。
7Rで試合がストップされ、これで14連続KO勝ちだが、あきべぇや別府のときの様な目で見られないのは日本タイと新記録更新も世界戦という舞台で連続KO記録更新を挑戦するからなのか。
井岡戦は正直、どうでもいい。調子がいいときのブライアン・ビロリアみたいな名も実もある相手とやって欲しい。
 
次いでエンダムvs村田2
 

 

選挙速報が消えない画面はムカついたが(笑)。
前回と違うのは村田が勝つことよりも倒すことを意識した様な試合を見せたこと。エンダムが打ち合いを挑んできたこともあり、村田自身も打たれるリスクが増していた。だから最初の2Rは獲られたと思うが、3R以降のペースを握るうえでの大事な選択をしたと思う。
そして、終始、前に出続けて圧力をかける姿勢を崩さずに攻めていく姿勢が勝負の趨勢を決めた気がする。村田もボクシングに幅があるタイプではないので、自分の得意なスタイルに磨きをかけて押し通していくしかない。今回はそれが奏功した。
7R終了時のエンダムの棄権による王座奪取。
確かに現状のミドル級戦線でAクラスにいるとは言えないが、日本人ミドル級でエンダムに勝てる選手が出てきたことは素直に喜びたい。
これから階段を上っていけばいいだろう。
 
この日の2試合を観て思ったのは、村田にしろ比嘉にしろ、
①スピードやタイミング重視の切れるパンチでなく、力でねじ伏せるドスン系のパンチであること。
②その長所を生かすために先手を取る必要があること。
③序盤からハイテンポで飛ばしてもフル・ラウンド、動きが落ちないフィジカルの強さ、スタミナ等があること。
パワーやスタミナ、フィジカルに特化したスタイルが世界戦で通用するレベルの選手が出てきたということでしょうか。そして、それはかってのマス大山が著書で述べてたことを想起させます。
「技は力の中にあり」と。
 

 


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