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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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王者だから無冠戦も

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4団体に認可されて世界王座の価値が暴落してる昨今ですが、いくらアマ・キャリアがあるとはいえ、最短記録狙いで10戦にも満たない選手が何人も世界王者になると、これでいいのかな?と思います。

何というか、王座を獲得するまでの経緯が感情移入できないというか、薄っぺらい場合が多いのですよ。

新人王も日本王座も狙わず、東洋をフィリピンやタイ人と争って獲得し、4つある団体のうち、狙い目の王者に的を絞って挑みにいく。

しかも今はWBOアジア・パシフィックという第二東洋王座もあります。

こんなのでいいのかねぇ。しかも防衛戦も半年に1回がザラ。

これではせっかくの世界王者も名前も覚えてもらえないのでは。

 

さて、名前を覚えてもらうには単純に試合をするのが一番です。

世界戦が交渉に時間がかかるのなら、昔の選手みたいに合間にノン・タイトル戦を挟むのも一考ではないでしょうか。60~70年代の世界王者は普通に防衛戦の合間に試合をしていたし。(EX含む)

相手もノン・タイトルで王者を破って、本番の世界タイトルマッチの挑戦権を掴むということもあります。

ダド・マリノをハワイで破った白井義男やラウル・ロハスとの無冠戦で勝ってチャンスを掴んだ西城正三の例が有名です。

白井は無冠戦でレオ・エスピノサに負けており、後年にはエスピノサが挑戦するというパターンもありましたが・・・引き分け善戦のパスカル・ペレスの挑戦は白井王朝にピリオドを打ちました。

原田も海老原も藤も沼田もみんなが防衛戦の合間にコンスタントに試合をこなしてました。大場、柴田も然り。かの有名な大場政夫のロッキー・ガルシア戦はV1とV2の間に行われたものです。

しかし、残念ながら80年代以降はこの慣習は激減してしまいました。

具志堅用高がV5とV6の間に金莫童と試合したり、ユーリ・アルバチャコフがV4とV5の間に小林宏と戦った位ではないでしょうか。

なかなか難しいかもしれませんが、次の防衛戦まで間がある場合ならノン・タイトル戦でガンガンと腕を磨いてもらいたいものです。

 

 

 

 


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