岩佐がついに世界へ到達しましたね。
日本人からの奪取なので外国人相手の試合でどう対応するかは未知数なものの、デビュー時からその才能を観てきた者としては感慨深いです。
1.小國vs岩佐
小國のサウスポー対策が不十分だったのではないかとも言われてますが、あくまでもこのレベルでの対策ですよね。通常のサウスポー対策のセオリーに対する反セオリーも普通に確立してるでしょうから、単に裏のかきあい的な駆け引きでの右周りだったと思います。
小國もグスマンからダウンを奪ったボディをもう少し効果的に使えてれば、試合の展開も変わったのではないでしょうか。
それ以上に岩佐の動きにキレがあり、反応が良かったのではないのかなあ。
ただ、岩佐の防御は攻防一体で才能を感じさせるものの、相手の攻撃水域をすれすれで飛んでいく感じなので一瞬の判断ミスで取り返しの付かないダメージを負いそうで見ていてヒヤヒヤするんですよね。
日本人相手ならこの日の様な試合が出来れば問題ないですが、南米系やフィリピンの才能の塊みたいな選手とこういう試合をすると、岩佐自身のセンスが高いゆえの怖さも感じます。思い過ごしならいいですが。
和氣をけん制する意味合いからか、日本人は指名挑戦者にならない限り、挑戦を受けないとか。世界タイトルですからね。一部のジムにタライ回しさせたらいけませんのでこれは賛成。
2.田中vsパランポン
先日のシーサケットといい、タイ人は本当は強いんですと言いたい試合が続いてますね。いい事ですよ。
パランポン、日本では板垣とかに負けてますが、ムエタイでは二大殿堂を制してる剛の者でしたので強かったです。1Rのダウンはタイミングによるものでしたが、その後も左を軸に結構、いいパンチを集めてました。田中の顔面がボコボコになってたのを見て、負けるんじゃないかと思いましたよ。
ライトフライに階級を上げてからフェンテス、アコスタと強豪を危なげなく破ってるのですが、ミニマムのときのV1戦のビッグ・サルダール戦みたいにポカ的なダウンを喫することもあるので、井上兄と比べると安定感に欠けるところがある様に思います。
負傷の件もあるので田口戦は年内に拘らずともいいような。
やるならベストの状態でやってもらいたいです。
本来は興行枠もテレビ枠も井岡のために用意されたものだったかも知れませんが、別に井岡いなくてもいいんじゃね?と思わされる内容でした。遅すぎるメイン開始とか、くどい繰り返しリピートとかプチ不満はありましたが、この日の放送はTBSにしては珍しく真っ当なつくりで良かったのではないでしょうか。
以上、雑感でした。