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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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内山・三浦引退に寄せて

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三浦隆司が引退を表明し、内山高志も追う様に引退を表明しました。

Sフェザーで一時期は世界を索引した二人は互いを意識せずとも、奇妙な糸で結ばれてるかの様でした。

 

①直接対決では内山が勝利。

 

この頃は両者の力量差は明確に表れてました。心を折られた三浦はこの後に引退を考えたこともあったそうです。しかし、ジムを移籍したことで一方の王座であるWBCの王座を獲得して運命が変わる。

国内で防衛ロードを歩みながらも海外でのビッグマッチ実現を切望する内山ですが、なかなか実現には至りません。

そうこうしてるうちに三浦はV1のセルヒオ・トンプソン戦をメキシコで行い、陥落となったものの激闘誉れ高いフランシスコ・バルガス戦、滅多に見られない激闘だったミゲール・ローマン戦等、海外で試合を積み重ねていく。ラスト・ファイトとなったベルチェルト戦も完全燃焼する様な試合でした。

直接対決では敗れたものの、内山が切望してた海外での防衛戦、そしてビッグマッチを実現させたという点では恵まれたキャリアだった三浦。どちらが幸せな幕引きだったのか考えさせられてしまいます。

左を起点にして相手を削り、強打を爆発させる内山。

攻撃特化型で芯を外しながら圧力をかけて左のボンバーを叩きつける三浦。

今のSフェザー級ではロマチェンコ、デービスという二人のハイテク・モンスターが出現したことで、二人とも前時代的ともいえるスタイルになってしまったわけですが、二人が王者として君臨してた時代に立ち会えたことはボクシング・ファンとしてはこのうえない財産です。

とまれ、二人ともお疲れ様でした。

 


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