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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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やったもの勝ちを認めるな

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赤穂がプンアルンに2RKOで敗れました。しかし、決定打となったのは明らかに反則打である後頭部へのラビット・パンチです。1Rに赤穂が後頭部を押えてるシーンもあり明らかに確信犯と言えます。我々ボクシング・ファンは観戦歴が長い程、敵地での王座奪取が厳しいことを知ってます。そして、期待された日本人選手が勝てなかったときに敵地だから仕方無いという諦念を多かれ少なかれ持っています。タイ、韓国、フィリピン、メキシコ、アルゼンチン・・・
アウェーの洗礼と一言でいいますが、人為的なものとそうでないものがあります。

1.人為的なもの
 
 ①不正計量:秤の細工、立会人を無視して計量実施。
 ②地元判定:当たって無くても観客が大歓声を送ったりするのでジャッジの心象に差が出る。
 ③不公平レフェリング:これも観客の声援に左右される要素が多分にあるのかも。
 ④控室に冷暖房をつけない、十分な環境を与えない。
 ※宿泊施設に差を付けたり、両隣の部屋で夜通し騒がせるということもありました。
 ⑤世界戦では無いけど、サウスポーに右構えで戦うことを要求したりする。(広義での不正)
 
※運営も含めて、これらのことは主催者の意識一つで変えられます。これを変える気が無いとしたらボクシングやスポーツ観戦のリテラシーの欠如とも言えますね。その国はスポーツ後進国と言われても仕方ないでしょう。

2.自然環境的なもの

  ①現地の風土、環境(温度や湿気、食事の相性)
  ②観客の歓声(これは仕方ない。どちらを応援するまで制限出来るわけない。)
  ③移動時間 
  ※意図的な操作が無ければこれらを図太く乗り切るのも大事なことかも知れない。

自然環境的なものはどちらかにとってはアウェーになるのでしょうが、今回みたいな意図的な反則での決着やベルトランみたいな薬物使用は論外。試合結果を変えろとは言えませんが、ダイレクトでなくても次への機会に繋がる配慮はあって然るべきではないでしょうか。


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