相変わらずゴタゴタが絶えない国内ボクシング界ですが、我々ファンに出来るのはリング上を凝視するのみ。選手が嫌がる組み合わせこそ、ファンが望むカードだったりするので、そういうカードを有無を言わせずに指示する体制と勝者に対するメリットを産み出すシステム創りをこそ考えて欲しいですね。ハイリスクこそハイリターンであるべき。
注目してるのは以下の選手たち。ボクシング・スタイルや考え方にはファンそれぞれの好みがあるかも知れませんが間違いなく、リターン以上にリスクを背負う勇者たち。
1.細野 悟(大橋)
ジョナサン・バロスとの挑戦者決定戦が決定。バロスはミゲール・ローマンに勝っており、セレスティーノ・カバジェロとは1勝1敗(1勝はスプリットで際どい内容だったが)。敗れてるもののガンボアやマイキーとも拳を交えており、真っ当に世界に挑むなら乗り越えるべき壁であるという点で相応しい。一方、細野も日本王座の防衛戦でも下田や福原とのサバイバル戦を制して国内では無人の野を走ってるだけにこれをクリアすれば4度目の世界挑戦といえども胸を張っていい。
かって某元・日本ランカーをして粟生なら何とかなるかも知れないが、細野は無理と言わしめた好評価も素人目にはなかなか伝わらない部分があった。しかし、この1戦をクリアすればそれも分かる様な気がする。一気にシェルビー挑戦までこぎつけて欲しいものだ。
2.亀海善寛(帝拳)
海外で分厚い中量級の壁に挑む姿勢が素晴らしい。欲を言えば、本来は技巧派であるものの、海外では技巧の差を痛感してなのかファイター化が著しい点か。ロバート・ゲレーロやヘスス・ソト・カラスとは激闘を展開して現地では称讃を集めたが、肝心の結果を残すことは出来なかった。勿論、良い試合をしたということで次に繋がる機会は失っていないものの、勝ちが無ければ上に上がることは出来ない。
亀海が本当に目指してるものは海外で戦わなければ手に入らないもの。この階級としては日本人として稀有な逸材であるだけになんとか悲願を達成して欲しいものだ。ウエルター級として初の日本人世界王者を見てみたい。
3・小原佳太(三迫)
岩渕を下して海外へ出向き、着実に世界への扉を開きつつあるが、本番の前にもう1~2試合欲しいところ。将来的には国内での岡田戦も期待したいが、それは今では無い。トロヤノフスキー挑戦を見据え、海外で着実に爪跡を残して欲しい。
山中や長谷川、リナレスなど今年の後半に勝負を賭ける選手は他にもいますが、個人的には上記3名に特に注目しております。五輪での2大会連続メダル獲得も期待しつつ、今年の後半期はプロ、アマ問わず「ボクシング」が盛り上がればいいなあと思っています。
あ・・・題材にも上げてますが海外で活躍出来る目が無いから、姑息に国内復帰を目指してる惨号は帰ってこないでいいから、消えてください。せっかくツチノコになってきたのですからねぇ。新生K1の55Kgs級に(カマセとして)上がるプランはどうでしょうか?若くて生きのいいK1ファイターが手ぐすね引いて待ってるよ♪。