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Channel: リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論
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アラフィス・ファイターかく戦えり

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私はボクシング以外にMMAも好きなのでパンクラスや修斗などもチェックしてるのですが、先日のパンクラスのディファ有明大会で見逃せないカードがサラリと組んでありました。

有巳空(近藤有巳)vs川口健次。80年代~90年代の日本国内での総合格闘技黎明期を体感してきたファンには感慨深い組み合わせです。かってのパンクラスvs修斗(シューティングというべきか?)のエース同士であり、互いに全盛期は微妙にずれているものの、川口がパンクラスのリングに上がることに感慨を覚えます。
パンクラスはUWFの流れを継いでるとはいえ、その方向性を限りなく格闘技に振ることができた、ある意味で最終形態です。川口はそんなリングとはいえ、その大元であるUWF、ひいてはその系列団体を否定してきた佐山シューティングの申し子であり、当時の同団体最強選手。
当事者である前田と佐山が30年という時をかけてようやく和解の兆しを見せてきたのもごく最近ですし、当時は新しい格闘技の形態を模索しつつも興行と競技の狭間で揺れ動いていたことを思い出します。UWFはまさに運動体でもあったわけで表面上だけを取り繕っても「仏作って魂入れず」ってことになると思います。

近藤有巳HL


川口の試合


川口はS43年生まれの47歳。ジム会長として後進の指導に当たりながらもパウンド有りのプロMMAに出場し続けるのが凄いです。近藤(空有巳)はまだ40歳ですが、昔から年齢を重ねても試合に出続けられる「達人」の域を目指していただけにこれからの5年、10年が大事になってきます。
まあ惜しむらくは10年前・・・でも川口はセミ・リタイア状態だったので97~98年位に対戦してたら物凄い注目を集めてたでしょうね。それ以上に会場の殺気が(互いの団体のファン含め)半端無いと思いますけど。

~閑話休題~

そして今年5月には第2回JFKO大会で52歳になった川地雅樹が復活。かっては正道会館で佐竹が台頭してくるまでのエースです。同団体の全日本選手権では初めて3連覇を達成した名選手。(後に佐竹も3連覇達成)フルコンにおけるB-HOP的存在です。



マスターズ・リーグを作らなくても若い選手相手に現状の腕試しをする選手は応援したくなります。
この年代の選手は今よりも非科学的なトレーニングを強いられており、体育会的な理不尽を経験してきています。精神論や根性論はあまり語りたくありませんが、技術はともかく(人間性を否定する位の)精神的・肉体的苦痛を耐える力は今よりも確実にあったであろうと思います。

これが当然だったですからねぇ。↓↓↓↓


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