8月26日は海外で2つの試合が日本のボクシング・ファンとMMAのファンを釘付けにしました。
プロ・スポーツは観客から木戸銭を取って観てもらうものです。試合の内容や結果によっては観客は自分の姿を競技者に投影して夢を見ます。その選手のキャリアがエキセントリックなものであれば尚更。
フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガーはまさにそんなカードです。
こんな事は実現しないだろうと思われてたことが実現してしまった例ですね。通常のボクシング競技では他格闘技の経験が豊富でもいきなりスーパースターや元という世界王者と試合を組むことは考えられません。まったく交わることが無いであろう2人が交わった時にどの様な化学反応を起こすのかを楽しむ風情があります。
ただ、メイウェザーは偉大な王者ですが、引退を表明してのブランクがあるし、マクレガーもプロ・ボクシングではデビュー戦にしか過ぎないので試合内容を求めるのは酷ですね。
アルドやアルバレスをKOしたマクレガーのパンチはオープン・フィンガー・グローブを着用したうえでの技術ですし、組みや蹴りもあるMMAのルールでの距離・タイミングで放たれてこそ威力を発揮するもの。
メイウェザーは加齢とブランクからくる反射神経の衰えが観て取れました。
個人的にはこの手の試合は1回で結構です。
マクレガーはMMAに専念してこそその能力が生かされるし、メイもこのままだと晩年のレナードみたいな路線を本業でも歩むのかなと不安になりますね。